母娘の2つの平屋
現在、東金市で同じ敷地に建つ
住宅と工房の2つの平屋を
つくっているところですが、
以前、鎌ヶ谷市でも2つの平屋を
つくっていました。
鎌ケ谷市の平屋は、
元々2階建ての母屋と離れが建っていた敷地に
まずは離れの建っていたところに母の平屋を建て、
その後、母屋を壊して娘の平屋を建てました。
母の平屋(写真右)の方は、シンプルな切妻屋根の平屋ですが、
真南に茶の間と寝室を向けたので、平面形状が「への字」に
なっている平屋です。
娘の平屋はガレージが併設された片流れの平屋で
大きな木製サッシを開け放つと
庭に繋がるようになっています。
2つの平屋は独立して建っていて
機能的には依存してはいませんが、
母の平屋のアプローチと娘の平屋の庭が
緩やかにつながっていて、
いつでも母が娘の平屋に訪ねて来やすくなっています。
娘の平屋の方も庭越しに母の平屋が見えて
なんとなく気配を感じることが
できるようになっています。
2つの平屋は別々でありながら
2つで一つの平屋にも感じるようにつくっています。
機能はそれぞれの平屋で完結はさせていますが、
緩やかに動線をつなげるとともに
外観も違う素材を使いながらテイストやトーンを
合わせてお互いが不可欠な存在になるように
つくりました。
この2つの平屋も出来てから4年が過ぎました。
写真 小泉一斉