「DL HOUSE」の敷地
7月1日(土)、2日(日)に完成見学会を行う
印旛郡の平屋「DL HOUSE」の敷地について。
北側にある幅員6mの道路に面した
お父さまが所有している土地に建てようと
計画されました。
お父さまの土地はとても広くて、
ビニールハウスが立っている横が畑になっていました。
そのビニールハウスを壊して(後に隣に移設しました)、
そこの建てようという話になったのですが、
敷地の範囲をどうするか?
ということになって、
私の意見として「できるかぎり小さくしたほうが良い」
ということを申し上げ、今回の敷地の間口を小さくして
隣に移設するビニールハウスと畑のスペースを確保した方が
良いということで敷地の範囲が決まっていきました。
今回は、フラット35を利用されるということで、
敷地に抵当権がつくことになりますので、
そういう意味でも、無理に大きな範囲を
敷地にしてしまって、抵当権が設定される範囲を
広くするよりも、金融の面からも敷地は小さい方が
良いという判断です。
最終的に決まった敷地の範囲は、
間口9m、奥行30m(奥行きが長いですね!)に
決まりました。
奥行きの長い敷地なので、
途中に小さな中庭をつくり
光と風を取り込めるようにしています。
敷地が広い方が設計がしやすいと
思われがちですが、
意外とそうではなくて難しくなる場合が多いです。
敷地が広くても、敷地に合わせて家のサイズを
大きくしていたら建築費が膨れ上がって
大変なことになります。
なら、建物を小さく設計すれば良いかといえば
そうでもなく、住宅の建築費は少なくてすみますが、
外構や造園に、ものすごい費用がかかることになって
これも総工費に大きな影響を与えてしまうことになります。
また、費用の面だけでなく、広い敷地の場合、
敷地のどこに建てるのが良いのか?選択肢や可能性が沢山ある分、
とても迷いますし、難しい選択になります。
また、広い敷地の場合、敷地内に既存樹木がある場合も多く
配置計画を難しくすることが多々あります。
ということから、敷地が広ければ設計がしやすい
と思われがちですが、決してそう単純なものではない
ということなのです。
ちょっと脱線して、広い敷地についての難しさを
説明させていただきました。
話を「DL HOUSE」の敷地に戻しますと、
(広すぎる敷地はかえって家づくりを難しくさせるので)
可能な範囲で敷地の規模を小さくして
そのサイズを利用しながら平屋の設計をしていきました。
「DL HOUSE」は、敷地の奥行きを利用するように
内部空間の計画をしています。
どうしても長くなりがちな廊下を
途中に中庭に面したワークスペースをつくり、
単調な廊下に変化をつけると同時に
機能も与えています。
玄関に入り、空間を絞った廊下を通り、
廊下を抜けた先のダイニングを天井の高い
大きな窓のある開放的な空間にすることで
よりダイニングの開放感が効果的になるように
しています、。これも敷地の奥行きが長いことが
この効果をもたらせています。
平屋の場合、ある程度の敷地の大きさは必要ですが、
郊外や別荘地のような敷地の広さはなくても
平屋の良さを引き出せる可能性はあります。
今回の完成見学会にお越しくださる方々には
敷地と平屋の関係性についてもご覧いただけましたら
幸いです。
この「DL HOUSE」は
7月1日(土)、2日(日)に
完成見学会を行います。
参加お申し込み、詳細につきましては
「コチラ」をご覧ください。
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