木製全開サッシのある家(平屋)③ なぜ、木製サッシなのか?
「木製サッシは高い?
性能は?後悔しない?」
と悩んでいる方に向けて
木製サッシを
検討されている方に向けて
3回に分けてお話をして
いきたいと思います。
今日は、最終回です。
「なぜ、木製サッシなのか?」
私が木製サッシを採用する
一番の理由は、全開できる
からです。
ですので、木製サッシにする
場合、全開しない形式の
例えば引違サッシは採用しません。
引違ならアルミサッシで十分だと
考えています。
それに加えて、木製サッシは
既製サイズというものがなく
設計に合わせて自由に寸法を
決めることができることも
採用する理由の一つです。
逆に、素材が木であることは
採用する大きな理由ではありません。
もちろん、外観としても
インテリアとしてもサッシのフレームが
木の方が特徴的なものになるのですが
それは一番最初の条件ではなく、
「木でできたサッシであったらいいな」
というくらいの感じです。
このようなマインドで
設計した平屋の事例を見ていきながら
話を進めていきたいと思います。
一昨日のブログ、昨日のブログで
他の事例についても書いていますので
そちらもご覧ください。
今日は「平屋」の3つの事例を
見ていただきながら
話を進めて行きたいと思います。
化粧垂木と漆喰の空間に
大きな穴を開ける
木製の全開サッシは
アイランドプロファイル
というメーカーの
引込のガラス戸です。
現場製作の木製サッシに
比べて気密性が高いのが
何と言ってもの特徴です。
高さは少し抑えて1.8メートル
幅は2.7メートルほどの大きさです。
ハンドルの部分は引き残されますが
かなりの開放感で室内と庭を
一体的にしてくれます。
鴨居と縦枠を隠し、全開したときに
ポッカリと壁に穴が空いたような
そんなイメージでディティールを
決め、詳細な図面を描いて
実現させています。
木製サッシを閉じると
このような感じになって
木のフレームが見えてきます。
閉めたときに
「ああー、木製サッシだな〜」
と一番感じるのかもしれません。
木製全開サッシの手前側に
引込障子を仕込んであって
障子を閉めると、このように
また雰囲気が変わります。
また、①のときも
お話ししたのですが
窓からの冷輻射を抑える
効果があります。
そして、
カーテンやロールスクリーン
のように、たたみ代で
窓を隠すようなことがなく、
開けた状態がスッキリと
するのが引込障子の特徴です。
木製全開サッシを全開した
外観はこのようになり、
かなりオープンエアーな
感じになります。
縁側に座った人と室内にいる人の
距離感は、かなり近く感じるように
思います。
やはり外観でも、木製全開サッシは
閉めたときが「木のサッシだな」と
感じるものですね。
この木の感じが外観に良い影響を
与えているように思います。
木製の全開サッシは、
開けたり閉めたりすることで
多様な空間変化を楽しめる
そんな仕掛けだと思います。
なにしろ
オープンエアーの気持ち良さは
全開サッシでしか実現できませんから。
次は、木製全開サッシに加えて
大きな木製のすべり出し窓も
ご紹介します。
薪ストーブを置いた土間にある
木製全開サッシを全開したところ。
窓でもあり、出入口としても
機能している建具。
開けると、墨入りモルタルの
テラスに繋がる。
木製全開サッシを
全開した状態の外観。
内部の土間とテラスは同じ
墨入りモルタル仕上げで連続している。
デッキよりもこのようなテラスの方が
土間から続くには自然な感じ。
しかも朽ちてくることはないのも
良いところ。

伊勢原市の平屋「私の巣」
木製全開サッシを閉めた状態の外観。
石畳の先には、ご両親の家へと繋がる。
土間に木製全開サッシを
入れる場合は、敷居をどうするか
考える必要があります。
今回は、アイランドプロファイル
なので、メーカー指定で
ステンレスの敷居になっています。
それに加えて、
雨水が入ってこない納まりに
する必要があります。
どう納めるか?この辺りは
詳細に検討して図面化しました。
そのように図面での検討など
十分な準備をして、
木製全開サッシの快適性が
出来上がります。
この「私の巣」では、
全開サッシのほかに、
すべり出し窓(キャノピー)も
木製の窓にしています。
こちらも
アイランドプルファイの窓です。
ダイニングの
東南の角に設けています。
ダイニングは、あえて小さな空間に
しているのですが
この窓の効果で、かなり開放的な
気持ちになります。
閉じているのに開放感がある、
そんな気持ちにさせてくれます。
この窓からは、
お祖父様が育てた百日紅の
かわいい花が見えます。
このように開きます。
心地よい風が入ってきて
気持ちの良いダイニングになります。
すべり出し窓なので
開けておいても多少の雨なら
室内に雨が入ってきませんから
雨の日でも換気ができます。
引込障子も仕込んであって
窓からの冷輻射も防ぎます。
障子の他に
網戸も仕込んでありますので
万全です。
この木製のすべり出し窓は
深い軒で雨や紫外線から
守られています。
全開サッシだけでなく
こうして違うバリエーションの
木製サッシを暮らしの中に入れて
いくというのも、かなり楽しいです。
次は、最後の事例になるのですが
ご夫婦のための小さな平屋の
木製全開サッシになります。
こちらも
漆喰と化粧垂木の空間にある
木製全開サッシを全開したところ。
木製全開サッシは
石のテラスのある南面に設置して、
東面は大きなFIX窓を現場で
製作しました。
当初は、このFIX窓の部分も
木製全開サッシにする予定でしたが
工事費とご予算の関係で
FIX窓にしてコストダウンを
図りました。
この選択は大正解で
風は十分、南の木製全開冊子から
採れますし、ビジュアル的な
開放感はFIXの方が大きいので
コストを抑えつつ、質は落とさない
そういう選択になったと感じています。
木製全開サッシを閉じたところ。
上下の框(木のフレーム)を
隠しているので、内部から見ると
閉じているのに全開しているときと
あまり変わりません。
引込障子を閉めたところ。
何度もお話をしている通り
窓からの冷輻射を抑えつつ、
自然光を柔らかくし
拡散しています。
冷房時も、障子を閉めると
冷やした熱が逃げないので
効果があります。
全開サッシを閉じた夕景。
鉄平石を使った
石のテラスにつながります。
深い軒が、日射をコントロールし
雨や紫外線から家と人を
守ります。
木製の全開サッシには
深い軒か庇が必須です。
3日間に渡って
木製全開サッシについて
話を進めてきました。
「なぜ、木製全開サッシなのか?」
少しでも、おわかりいただけましたら
幸いです。
製サッシにするかどうかは、
「素材」ではなく「空間のつくり方」で決まります。
全開できる窓をどう設計するかで、
暮らしの質は大きく変わります。
もし、
・庭とつながる平屋をつくりたい
・窓の取り方から丁寧に考えたい
・既製品ではなく設計から整えたい
そうお考えでしたら、
一度ご相談ください。
敷地条件やご予算も含めて、
一緒に考えていきましょう。
上記の他、
木製全開サッシを
採用した事例は↓
・南房総市の平屋「白子の家」
・千葉県の平屋「ぼくらの家」
・木更津市の平屋「ANA nHOUSE」
・いすみ市の平屋「大原の家」
・埼玉県「蓮田の家」
・鎌ケ谷市「趣味と暮らす家」

事前相談・資料請求できます。
どのような考えで設計し、家づくりをしていくかをお話させていただくと同時に、設計期間や工期、大よその総工費についてご説明させて戴く「事前相談」を行っております。
進め方などの資料のみのご請求も可能です。















