大切なテーブル
夏に入りたてのときに、お引渡しをした
千葉県の平屋「ぼくらの家」。
建主さんには、
ずっと使い続けているテーブルがあって、
それを新しい家でどう使うか?
ずっとお考えになっていました。
竣工が近づいてきたころ、
ご主人が
「家具をつくっている友だちに、
今まで使い続けてきたテーブルを
リノベーションしてもらってるんですが、
そろそろ完成します」
と、楽しそうな表情で
そのスケッチを見せていただいたことが
とても印象的でした。
写真は、その完成したテーブル。
木の部分が、今まで使っていたところで、
それをこのように分割してくっつけるという
生まれ変わらせ方をしてあります。
テーブルが大きくなって、不足の部分には
人工大理石を挿入。
斬新なんだけど、懐かしいような
そんなテーブルに生まれ変わりました。
「もの」と同時に
そのときの「記憶」や「想い出」を
人並み以上に大事にされる建主さんご夫妻。
生まれ変わったこのテーブルと
どういう暮らしの想い出ができていくのか
楽しみです。
テーブル製作 柿八 新井一郎
撮影 小泉一斉
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