巣
公園の木の上に目をやると、
鳥の巣が。
しかし、そこに鳥の姿は無く、
寂しい風景をつくっていました。
12年前につくった千葉市「長作の家」にメンテナンスの点検に
伺ったとき、この公園は当時のまま残っていましたが、
辺りはすっかり変わってしまい、北側に広がる畑が、どこまでも
見渡せる風景をつくっていたのですが、
何とも言えない西欧風の保育園がそこに建ち、
地平線の長さを短くしていました。
交通量の多いこの地域にあって、「長作の家」のある住宅地には、
住民だけが使う道路とそれに付随した空き地の様なものがあって
交通量の多い道路との緩衝帯になっていたが、
そのスペースは全て新しい道路になって、直接、この住宅地に接続されてしまった。
一見便利になったかのように感じられるが、
高速道路から大量の車が降りて、目の前の道路を通り、
住宅地から落着きと静けさを奪っていました。
建築も土木も、環境を大きく変えてしまう力を持っている。
だからこそ、もう少し考えてつくらないと
そこに住む人の暮らしそのものを変えてしまう危険性があるなぁと
感じた出来事でした。
それに比較して、鳥の巣は、ささやかであり、
逆に、それがあることで、温もりの様なものを
感じられ、私がつくる家も、そうありたいなと
思いました。
そういう家をつくりたい方からのご連絡をお待ちしております。笑
2013年8月8日のブログで「長作の家」の改修の記事をアップしていました。
玄関前のパーゴラしか写っていませんが、、、。
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