絵に描いたようにいかせるために
印旛郡の平屋「DL HOUSE」は、
東と西面は軒の出がなく、
北と南は1.8Mの軒の出にしています。
模型で見たときに、
メリハリが効いて
スッキリとしていいなと思い、
この形状にしたのですが、
これでだいぶ苦労しました。笑
雨仕舞いもきちんとしなければ当然ダメですし、
風が吹いて屋根の一部でも壊れてしまうのも
当然ダメなので、かなりの時間を使って
考えた部分です。
東と西の屋根のまま南と北に下ろしていくと
「登り淀」という屋根の先端の部材が
かなり跳ね出してしまい、風で煽られた時に
屋根が壊れる心配がありました。
ですので、写真のように少しずらして
屋根が北と南に下がるようにしました。
垂木を化粧で見せているので、
こうやってつくるためには、
東と西の一番端の垂木を入れると
その垂木で納まりが決まってしまうので
端には垂木を入れずに
その上の野垂木を横向きにするなどして
納まりを検討しています。
よく見なければわからないような部分ですが、
絵に描いたようにするために
かなりの苦闘があったのでした。
とは言っても、その苦闘こそが
設計の面白さの醍醐味の一部ですから
こうした住宅の設計ができたことに
本当に感謝です。
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