屋根と外壁の関係
現在、設計を進めている住宅の外壁をどうするか
最終検討をしているところ。
千葉県の平屋「ぼくらの家」では、
外壁を焼杉にしました。
焼杉は表面を焼くことで
杉自体(中身)の耐久性を高める効果があり、
古くから日本で使われていた外壁。
ただ、炭化した表面の部分は
雨で流れてしまうので、
それを防ぐために軒を深くすることが必要です。
「ぼくらの家」でも軒の出を深いところでは1.8Mにして
外壁を雨から守っています。
一方でロフト部分は軒を出さずに
スッキリとした外観にするため、
雨で痛むことのない
外壁材の一つ、ガルバリウム鋼板を
選択しています。
また軒を深くすることで
軒下空間が生まれ、室内と庭を
緩やかに繋いでくれると同時に
太陽光をコントロールしてくれ、
少しの雨なら窓を開けておくことができます。
深い軒は、この他に上からの視線を止める効果もあって
平屋の場合、特に効果的です。
このように、外壁を考えるときは
同時に屋根のことを考えるということになります。
写真 小泉一斉
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