スリランカ研修旅行(10)No.11中へ

日記

11月に研修旅行に行ってきたスリランカでのことを
年末年始の期間、数回に分けてお伝えします。

スリランカ研修旅行(1)象の孤児院
スリランカ研修旅行(2)カンダラマ
スリランカ研修旅行(3)カンダラマ室内
スリランカ研修旅行(4)カンダラマホテルのパブリックスペース
スリランカ研修旅行(5)フルーティスト
スリランカ研修旅行(6)ダイニングルーム
スリランカ研修旅行(7)最後のカンダラマ
スリランカ研修旅行(8)ギャラリーカフェ
スリランカ研修旅行(9)No.11へ

研修の目的は、
スリランカを代表する建築家、ジェフリー・バワ
設計をしたホテルや自邸、別荘を視察することです。

今日は、No.11の内部へ。

玄関脇のガレージを見学。
バワのロールス・ロイスが停めてあります。

正面には装飾のあるハイサイドライト。
トップライトもあって、
室内はかなり明るい感じです。

道路には閉じて、
ハイサイドライトやトップライトで
自然光を入れていました。

ガレージのトップライトは、

このような簡単なつくりで、
鉄の格子の上にガラスの板を置いているだけ
という感じでした。

ガレージを見返すと、このようになっています。
ガレージの先の通路は、3段ほど下がっています。

ガレージ脇の玄関ドアは、
乳白色のガラスに太陽や月が描かれ、
室内に自然光をもたらせていました。

ガレージからダイニング、リビングへの通路は
ある程度の長さがあって、
途中に中庭が用意されていました。
左手には、カンダラマホテルにあった
フクロウのオブジェのミニチュアが
壁に飾られていました。

中庭のトップライトも、
とても簡単なつくりで、
雨はもちろんですが、
動物などの侵入も可能なほどです。

この中庭のお蔭で、
単なる通路がドラマチックな空間に
なっていました。

中庭は左手だけでなく、
通路正面にもあります。

こちらの中庭は、
かなり “ 外が挿入された ” という
印象の中庭でした。

残念ながらこれより先にある
ダイニング、リビング、寝室、書斎は
撮影禁止ということで、
画像をお見せすることができないのですが、
特にリビングは、専用の中庭に面して
つくられており、内外一体の空間で
とてもワクワクするような空間に
仕立てられていました。
リビングに繋がる中庭は、
他の中庭で見られた上部にガラス板を載せることもなく、
そのまま外と繋がっていました。
ですから目はもちろんですが、
虫なども入ってきます。
格子状の鉄の柵が中庭の上部あるので
人の侵入はできませんが、
かなり無防備な感じです。
さらに、リビングと中庭の間には
建具(ドアなど)が無く、
常にリビングは中庭に開放された状態です。
だからこそ、独特な空気があって、
ワクワクするような空間になっているだと思います。
このNo.11は、規模は小さいですが、
ジェフリー・バワが建築で実現させたいこと
(内部に外部を入れて内外一体の空間をつくる)が、
詰まった、かなり密度の高い作品です。

次回は、No.11のゲストルームについて
書いていきたいと思います。

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