地面のデザイン
千葉県の平屋「ぼくらの家」の外構工事。
この写真は、雨の日に車を寄せる車路に
コンクリート平板を敷き詰めているところです。
平板と平板の隙間には、
建主さんにダイコンドラかスーパーイワダレソウを
植えていただき、コンクリートの冷たさを緩和させます。
コンクリート平板は一枚一枚、人の手で貼られていきます。
枚数が多く、重いので工事は大変です。
車路のコンクリート平板は、車が載って下がらないように、
砕石を敷き、転圧して、その上に川砂を敷き、平にして
その上に水平をモルタルで調整しながらコンクリート平板を
敷き込んでいきます。
庭の一部にもコンクリート平板を敷いて、
七輪で秋刀魚を焼いたり、
バーベキューをしたりできるような
スペースをつくりました。
このコンクリート平板の間にも
同じように植栽していただきます。
いずれも「舗装工事」というものですが、
単なる舗装で終わることなく、
「地面をデザインする」ところまで持って行けたらと思い、
少し手間暇はかかりますが、このようなやり方を
建主さんと選びました。
職人さん達の工事は、あと3日間ほどかかりそうです。
建主さんによる植栽は、9月中頃までかかりそうということで、
植物を相手にする工事は、こちらの思惑通りにはいかないものです。
コンクリート平板で地面をデザインするメリットは、
・のちの変更に対応がしやすい。
土間コンクリートを打ってしまうと、
変更するときには壊す必要があるのですが、
コンクリートの中には鉄筋を入れますので、
壊すのがとても大変な作業になります。
コンクリート平板なら、一枚ごとに剥がせるので
縮小も拡大もやりやすいです。
・地被植物の面積を多くしやすい。
コンクリート平板なら目地(隙間)を多く取れるので
その間に入れる植物の量は当然多くなります。
型枠を組んでコンクリートを打つ方法ですと、
コンクリート平板と同じ目地(隙間)を型枠でつくろうと
すると、型枠工事が煩雑になって大変です。
ですので、型枠を組んでコンクリートを打つ方法の場合、
目地(隙間)は少なくなり、必然的にコンクリート平板のときよりも
植物の量は少なくなり、比較的硬いイメージになります。
・仕上げ面が綺麗。
コンクリート平板は二次製品(商品)なので、
現場で打つコンクリートより表面が綺麗です。
・入手しやすい。
コンクリート平板は、ホームセンターで手に入りますので、
簡単に入手できます。ですので、少しだけ拡張したいと
思ったときは、建主さんご自身で工事することが可能です。
また、万が一、破損して交換する場合も、廃番になることも
ありませんので、安心ですし、それこそホームセンターで
購入して簡単に修理できます。
ざっとコンクリート平板で地面をデザインするときのメリットを
あげてみました。
コンクリート平板のような素朴な材料は
工夫次第でいろんな使い方ができます。
今後も、もっと工夫した使い方を考えていきたいと思います。
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