ロフトにも筋交い
現在、基礎工事中の
千葉県「ぼくらの家」には、
ロフト空間として、
・ワークスペース
・子供用のスペース×3カ所
*子供と言っても、中学生、高校生、大学生です。
があります。
ロフト空間としてつくったのですが、
ロフト(小屋裏収納)にするには法的に
規制が多くあり、
(最高の天井高を1.4M以下、
窓は床面積の1/20以下、
ロフトの下のスペースの天井高は2.1M以上)
今回は、あえて2階建として申請し、
2階建としての規制を受ける代わりに、
ロフトスペースの自由度を確保しました。
*2階建として申請したので、ロフトの床面積は
法的に延べ面積にしています。
構造的にも、小屋裏空間であっても、
筋交いや構造用面材を入れた耐力壁を
たくさん、ロフト部分にも設けて、
耐震性を上げています。
この画像は、
船橋市「三山の家」のロフト部分ですが、
この家と同じように、「ぼくらの家」も
筋交いや構造用面材を使った耐力壁を
バランス良く配置してあります。
また、ロフトをつくることで、
床面ができ、その床が構造的に
水平力に対して効いてきますので、
構造の性能を上げる効果があります。
このようにして、
ワクワクするようなロフトスペースをつくっています。
<ロフトの規制についての補足>
ロフトをつくる場合は
建築基準法による規制というより
「日本建築行政会議」というところが
決めた規制を受けることになりますので
建築地の行政に規制の内容を確認する必要があります。
(行政によって、規制の内容が違います)
また、構造については、構造設計者と
よく話し合って決める必要があります。
*「ロフト」は法的に「小屋裏物置等」と言い、
建築基準法では詳しく規制の内容を定めていません。
「小屋裏物置等」ですから寝室や勉強部屋として
利用してはいけないことになっています。
寝室や勉強部屋として使うという場合は、
規制の厳しい3階建として確認申請しなければ
ならないところを、2階建+ロフトとして申請し、
利用実態は3階建という違反建築をなくそうということで
「日本建築行政会議」というところが、
ロフトの規制内容を決めて、各行政がそれに倣って
建主や建築士に指導をしているということになっています。
いろいろありますが、
法や規制を遵守し、
その上でロフトを含めた内部空間が
よくなるよう設計していきたいと思っています。