アーカイブ、秋山さんのお宅(2)

日記

10年前に写真家の秋山さんのお宅へ伺ったときのことを

記事にしてあった。

いま読み返してみても、面白い記事だったので、

10年前と同様に3回に分けて掲載します。

その2回目です。

前回1回目

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ソファーに座ると、秋山さんは出窓状のそのルーバー窓が付いている
カウンターのようベンチに腰掛けた・・・その姿がまた、さまになっている。さりげない。

そうそう、床は不整形で多種類の石が敷き詰められている。
石というのは物理的に固い素材なんだけど、妙に柔らかく見える・・・
そのなんとも言えない石のパターンが可愛らしい柄に見えて、
石の格調高さよりもファッショナブルな印象を強くしている。
決して「流行」ぽいということではない。
古いのに未来を感じさせる。

「暑いから、どうぞ上着を脱いじゃってください」
ありがとうございます。と、ジャケットを脱ぎ、ソファーに。

さっと、立って年代ものの扇風機のスイッチを入れてくれた・・・

アイロンの効いた綺麗な格子柄のシャツにベージュの綿パン。
いつも清潔感の漂ういでたちに感心する。

いろいろお話をする・・・
清家清さんが設計された住宅が近々壊されるとか・・・
庭にある餌台に大きなインコがくるとか・・・一緒に雀も餌を食べるとか・・・
庭の手入れのお話とか・・・

真っ白なティカップに赤紫色のフルーツティ。
秋山さん手づくりのオレンジピール。
オレンジピールが一切れのっている、小さなパイのようなお菓子。

フルーツティはご友人がドイツから輸入しているものとか。

主に黄緑色。
頭がマンゴーのようなオレンジ色。
そんな鮮やかな色を持った大きなインコが
右からやってきて、目の前の餌台にとまった・・・

「さて、少し家を案内します」と、言って立ち上がる秋山さん。

先ずは、階段を5段上がったところにある2階、

上がりきったところで、
「ここの床のコルクは私が張り直したんです」と。
とても素人技とは思えない。

「ここはもともと男の子2人の子供部屋だったんです」
いまは、色んなものがおいてあった・・・
たぶん、4.5帖くらいだと思う。
西側には小さなベランダがあるという。

つぎに、2階の元寝室。
「いまはミニスタジオみたいに使っています」
やっぱり、屋根なりの天井をもっていて、広さは4.5帖くらい。
大きな障子で下の広間と繋がっている。
「ここの床も私がコルクに張り直したんですよ
      隙間無く張れてるでしょ。うまくいきました。
            この建具も私が張り直したんですよ。」
んー、確かに上手に張ってあった。

で、下に降りてきて
広間の西側にある というか、広間の一部のような書斎。
「ここはご覧の通り、使えません・・・」
机の上には、なにやら沢山の書類が広がっている・・・
本棚にはびっしり、本が詰まっている。
「で、ここが暗室です。ああ、入っちゃてください」
書斎の脇にある暗室。
入口付近で、立ち止まっていると後ろにいる秋山さんが
暗室に入れなくなって、『入っちゃてください』と促された・・・
いろんな小さな直径1センチ、高さ3センチほどの瓶が沢山あったり、
兎に角、いろんな細々としたものがいっぱいあった・・・
で、その後ろに顕微鏡があって、秋山さんがおもむろに硝子板をライターで
あたためて、顕微鏡にセットして”見てください”と。
「ビタミンが結合している様子です」(確かそんなことを仰った様な・・・)
生ビタミンはすごかった。ぜひ、HPでみてください。

「こちらへどうぞ」
と、今度は4段ほど下がった場所へ。
「ここはユーティリティとして使っています」
ボイラーと多目的流し、洗濯機置き場などになっていて、
「ここがトイレ、それで奥がお風呂」
ユーティリティからドアを開けてトイレ、浴室となっている。
確かに古いが、とても綺麗になさっていて、外国映画にでてきそうな
トイレと浴室だった・・・
「設計当初はこのガラス、透明だったんです・・・」
と型ガラス(向こうが見えないようになっているガラス)を見て、
秋山さんがつづけて
「透明じゃ、落ち着きませんからね・・・」と。

一通りご案内いただいて、またソファーにもどって、
ご自宅(秋山邸)とご両親の家(母屋)とお兄様の家(母屋に繋がっている)の
工事中の写真と竣工写真を解説付で拝見させていただきました。

つづく・・・




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