アーカイブ、秋山さんのお宅(1)
10年前に写真家の秋山さんのお宅へ伺ったときのことを
記事にしてあった。
いま読み返してみても、面白い記事だったので、
10年前と同様に3回に分けて掲載します。
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田町を出て、渋谷へ。
東急ハンズでマーマレードを入れるビンや、調理器具などを購入。
片手に鞄、片手に紙袋3つ・・・
東急池上線に乗って「久が原」で下車。
交番で「コインロッカーはないですか?」と尋ねると、
「ここは、そういうところじゃないんですよー。
夜になると外には誰もいなくなるようなところなんです。」
と、ニコやかに教えていただいた。
なんか、とってものんびりしたまちで、
コインロッカーどころか、24時間営業のコンビニがあるかどうか
もあやしい感じの穏やかなまちだった・・・
秋山さんらしいまちだなー、とおもった・・・
コインロッカーをあきらめて、両手に荷物を抱えたまま
FAXで送って戴いた地図を見て、秋山さんのお宅へ向かった。
トラ猫がよぎって、その猫の来たほうをみると
ツタのからまる切妻屋根の家があって、それが秋山さんのお宅だった。
地図に書いてあるとおり「レンガ塀のグレーの扉(門)」から入ると
中庭形式になっていて、右が母屋で左が仕事場(秋山邸)であろうことはすぐにわかった。
左の仕事場(秋山邸)はオレンジ色の玄関ドアがあって、その脇に小さなチャイム
があり、それを押したら中から「どーぞ」という、秋山さんの声がした。
オレンジ色の可愛いドアを開けると、3段ほどの階段があって、
それを登ったところが広間(リビング・ダイニング・キッチン)になっている。
1間半ほどの掃き出し窓と、その上のFIXから庭がみえる。
その広間は屋根勾配なりのカタチをしていて、開放的なんだけど、
広すぎない。これはなるべく低めに抑えた天井によって、その丁度良さ
が保たれていると感じた。
挨拶をすると「どうぞ、おかけください」と、座ったソファーからは
透明なガラスが嵌められたルーバー窓を通して、夏みかんの木や
そのほかの植栽が見えるようになっていた。
つづく・・・・・
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