人の手にゆだねた表情
昨日は、成田市で設計中のマンションリノベーションの打合せを午前中にしたあと、
南房総市の「白子の家」の現場に行ってきました。
移動距離は昨日のブログの通りです。笑
左官壁の “ コテの残し具合 ” をどの程度にするか?
左官屋さんに見本をつくって戴き、建て主さんに見ていただきました。
コテを出し過ぎるのも嫌だし、残さないのも嫌だ、、、という感じで、
その中間的なコテの残し具合にするということになりました。
ただ、こうして決めても、結局は左官屋さんの手加減で決まります。笑
左官屋さんの手にゆだねるほかないのです。
そこが曖昧に感じるかもしれませんが、その曖昧さこそ良いのです。
この家でつくられる壁は、
この左官屋さん以外にはできない唯一無二のものになります。
しかも、この左官屋さんですら、もう一度同じ壁をつくることが出来ないのです。
家を建てるのに、沢山の図面やスケッチを描き、寸法を決め、
予定通りに出来あがることを目指すわけですが、
最後の最後で、図面にも描けない、言葉でも伝えきれない、
どうしても左官屋さんの手にゆだねるしかない、
予定調和できない、しかもこの家の印象を決めてしまうことを
誰にも決めることが出来ない。だからこそ良いと思います。
どうなるか楽しみです。
ちなみに、この左官屋さん、和紙も張ります。
「白子の家」では、和紙の壁もあるのですが、
その和紙は、この左官屋さんが張ってくれます。
「白子の家」
千葉県南房総市
家族構成:夫婦+子供2人
構造規模:木造平屋建て(一部ロフト)
設計監理:野口修アーキテクツアトリエ
tel 043-254-9997
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