図面製本
10月9日(日)の建前に向けて、
「白子の家」の現場用の図面を製本するためにプリントアウト。
この家は、小屋組みを出したり、低くして合板を張ったり、
天井に特徴があるので「天井伏図」が少し複雑です。
意外と梁が少なく、化粧(あらわしの)垂木が主役の天井になります。
その化粧垂木がそのまま外に出て、深い軒下空間をつくるので、
できるだけスッキリさせて「良い雰囲気の軒下空間」をつくるために
軒先をどうつくるのか?図面が必要になってきます。
スッキリとカッコイイ軒先にしようとすると同時に、
建築費のこともここで考えて、図面を描いています。
先日のブログで紹介しました“手刻み”されていた千葉の杉を使った梁たちは、
この「小屋伏図」をもとに刻まれています。
設計者が、構造のこともキチンと考えて設計することで、
構造と意匠が同一化して、良い空間になると思います。
(もちろん、計算は構造設計者にお願いしています。)
まきストーブを設置するので、煙突廻りの垂木もここでちゃんと決めて
構造的にも意匠的にもおかしなことにならないようにしています。
製本作業しようとしていたのに、図面を1枚1枚みていたら、
図面を描いていたときの記憶がよみがえってきて、
なかなか進みません、、、笑
展開図を見ていても、「あー、そうだよなー」ってところが。
廊下に突然、“にじりくち”のような高さが1メートルの低い引戸があって、
その引戸をくぐるように入る“小さな部屋”がこの家にはあります。
どうなるか、いまから楽しみです。
そして、今回も建て主さんのご希望で、木製の全開サッシがあります。
A3の図面に描き込みすぎました、、、
この全開サッシを開けると、小さな縁側があって、
その前に、柿の木やマキの木(今回ちょっと移動しました)、夏ミカンの木があります。
「白子の家」もとうとう建前を迎えます。
ちばの木を手刻みした骨組みはどんな綺麗な感じになるか、
すごく楽しみです。
「白子の家」
千葉県南房総市
家族構成:夫婦+子供2人
構造規模:木造平屋建て(一部ロフト)
設計監理:野口修アーキテクツアトリエ
tel 043-254-9997
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