継手(追掛大栓)
先日、建前をした「おゆみ野の家」は、構造材を
「手刻み」した現場でした。
世間では、「プレカット」が主流となっていますが、
時間と予算の許す限り「手刻み」をして、
大工の「墨付け、刻み」の技術を残していきたいものです。
とくに「プレカット」と「手刻み」で違ってくるのが
継手の加工で、プレカットでは出来ない“追掛大栓”という
継手の加工が手刻みではできます。
“追掛大栓”の継手は、プレカットで用いられる鎌継よりも強く、
“ここぞ”という場所や、化粧で継手が出てくるところに使います。
写真では、ありませんが、最後に「込栓」を穴2ヶ所に打って、
この“追掛大栓”という継手は完成します。
この継手を化粧であらわすと、大工の手仕事を毎日目にすることができて、
いつまでも、建前の日のことを思い出すことが出来ます。
そんな、お金では換算できない価値を盛り込んでいきたいと思っています。
「おゆみ野の家」
千葉県千葉市
家族構成 夫婦+子供2人
構造・規模 木造2階建(120.28㎡/36.38坪)
設計監理 野口修アーキテクツアトリエ
tel 043-254-9997