木製全開サッシ
現在、設計をすすめている住宅にも木製の全開サッシを
予定していますが、いままでつくってきた多くの住宅にも
木製全開サッシを採用してきました。
魅力は、なんと言ってもオープンカーの様に
窓を開けると、そこは「たんなる穴」になり、
内部と外部が一体的になるところです。
これは「大原の家」で、父娘のためにつくった別荘です。
東南の角に設けた木のサッシを全開すれば、
広い森のような庭と広間が一体的な空間になります。
こちらは「ANA nHOUSE」です。5メートルを超える幅を持つ
木製全開サッシを開けると、大きなデッキの中庭と家族室がつながります。
大きな窓でも、中庭に面しているので、外からの視線を気にせずに
開放的な暮らしが出来ます。
そしてこちらは二世帯住宅の「2to3 HOUSE」です。
中庭を挟んで親世帯、子世帯が配置されています。
その各世帯を繋げる中庭に面して全開サッシが設けられています。
窓を開け放てば、中庭と室内がつながり、同時に各世帯も繋がる計画です。
この住宅は「アオハダの家」です。
こちらは、今までご紹介してきた家と違い、
木製全開サッシが掃き出しではなく、つくり付けられた
ソファーの上についています。
しかも庭では無く、北東に広がる田園風景を暮らしに採り込むように
計画されたものです。
窓を開けると、風景とともに草木に香りが室内に採り込まれ、
この土地ならではの暮らしを味わうことが出来ます。
木でつくられた全開サッシのある住宅は、
外を室内に取込み、開放的な暮らしを与えてくれます。