敷居、鴨居、取付

ちはら台の家

今年最後の監理で「ちはら台の家」へ。


造作開始時全体




洗面脱衣室入口引戸の天井に隠される鴨居を大工さんが取付けていました。


洗面脱衣引戸の鴨居


この鴨居も「有るのに無い」を表現するために、

大変な思いをして付けているのに、天井に隠され「無い」ようにされてしまいます。


天井の鴨居と天井の板をくっつける




2階にある寝室には、階段に面して大きなガラスの引込戸が設置されます。


ガラス戸の敷居
この敷居も、こうして取り付けられて「有る」状態なのですが、

あとで、白く塗られて消され「無い」ものとされます。

同時に、ここに設置されるカラス戸も閉めた時は「有る」のですが、

開けると、壁に引き込まれ「無い」ものとなります。

こうして「有る」と「無い」が、同時に表現されて行くことで、

こことそこが繋がったり、分離されりと多様な空間がつくられて行きます。

こうした空間のつくり方で、豊かな暮らしが展開できればと思っています。






「ちはら台の家」築19年のフルリノベーション
~家具がつくる暮らし~

千葉県市原市ちはら台
家族構成  夫婦+ワンコ
延べ面積  124.85㎡(37.69坪)
構造・規模 軽量鉄骨造 2階建+ロフト

設計監理 野口修アーキテクツアトリエ
tel 043-254-9997

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