超撥水和紙
超撥水の和紙「玉紙」の
サンプル帳を(株)丸和の坂井さんに
お持ちいただきました。
玉紙は、その名の通り、
水を吹き付けると撥水して
吹きつけた水が玉状になるので
玉紙と名付けられたということです。
なので、脱衣室の壁などに採用することが多いです。
(木凛のテクスチャ。和紙の中に杉のチップを漉き込んである)
いつも「木凛」という、
コストを抑えたものを使っているのですが、
木凛の他に、「雲華」と「ヨシ」の2つが
上代(定価)が1000円/平米のラインナップとして
増えていました。
しかも、「雲華」と「ヨシ」は不燃認定をとっているそうです。
住宅レベルでは準不燃で問題ないのですが、
用途によっては重宝する素材だと思います。
色の濃い、日本らしいものもあって
空間に変化をつけるには良いな〜と
思うものも結構ありました。
最近では、ホテルでの需要が多くなっているとのことで、
インバウンドで日本らしい空間が求められているのかも
しれません。
土佐和紙に比べると高いですが、
裏打ちがしてあるので、下地を拾うこともありませんし、
増し張りではなく、張り替えもできます。
もちろん、撥水することが最大の特徴です。
「椿山の家」では、
内部仕上げのほとんどを玉紙にしています。
「ちはら台の家」は、2階の壁と天井に
玉紙を採用しました。
「土間から四季を、呼吸する家」では
脱衣室の壁に玉紙を使いました。
これからも、左官の壁と和紙の壁は
費用と適材適所を考慮しながら
バランスを考えて使い続けたいですね。