木製建具まわり
八千代市「平屋22」
現場製作のFIX窓内側の
障子と雨戸の代わりになる
フラッシュ引戸の敷居溝。
中ひばた(溝と溝の間の部分)は
杉床そのままに。
この方法、かなり難しいらしく、
大工さんから嫌がられる部分。
別の木の塊を敷居として入れる方法も
あるけれど、それだとなんだか
床が途切れてしまうようで
せっかくの空間が変になる。
この大工さんは、その部分をだいぶ工夫して
中ひばたのように見せつつ、
施工性を考えたつくり方にしているとのこと。
敷居スベリは、
さくらでできた3ミリ厚のものを使っている。
1.5ミリのものもあるようだが、
それだと戸袋の中で剥がれる可能性があるということで
厚手のものを使うようにしている。
このFIXの反対側にも
現場製作のFIXがあって、
上の写真はその部分を外から見たもの。
ちょっと特殊なんですが、
FIX窓に防犯のために雨戸を入れてほしい
という要望に応えて雨戸を設置するために
竪枠の見込み(奥行き)が広くなっている。
雨戸のレールは、土間に設置。
私もそうですが、
大工さんにとっても、難易度の高い工事になっています。