ノイズレスレール
八千代市「平屋22」の
雨戸の納まりを検討中です。
この家は、雨戸も建具屋さんにつくってもらうので
どうやってその周辺をつくるのか?
つくり方を検討し、図面にする必要があります。
上の写真の左側の真鍮の部材が
“ ノイズレスレール ” という部材で、
雨戸の下に設置され、戸車がこのレールの上を
転がって雨戸が動くというものです。
断面形状はこのようになっていて、
電車のレールのような形状をしています。
よくあるレールの場合は、
頂点から釘を打って留めるようになっているので、
釘の部分を戸車が通過するときに
ガタンガタンと音がします。
戸車が釘を通過するときに、衝撃を受けるので
戸車がダメージを受けます。
何度も繰り返しているうちに
戸車が壊れて、交換ということになります。
ノイスレスレールの場合は、
頂点ではなく、下の袴のような部分に釘穴が開いていて
そこで釘留めするので、上記のような
ガタンガタンという現象は起きません。
ノイズレスレールでも、長い間には
戸車の交換はありますが、その頻度を
少なくすることができます。
「平屋22」と同じくノイズレスレールを
使用した平屋「白子の家」の場合は、
結構な重量のガラス戸で使いました。
(写真 小泉一斉)
こういう小さな部材についても、
きちんと検討していくことが大切だと思います。