座談会

授業

先日の9月17日(木)に
湖南大学の座談会に参加させていただきました!!

建築家で友達の小泉さん
東京造形大学の上田知正 先生をご紹介いただき、
座談会に参加させていただいたのでした。
※座談会はオンラインで行われました。
(この座談会は、上田先生が湖南大学でされている授業の中の一部として開催されました)
小泉さん、上田先生、ありがとうございました。

当日は、千葉大大学院 栗生研究室出身で、
2018年まで日本設計に在籍されていた
施燕冬 先生が通訳をしてくださったので
言葉の壁を乗り越えて、
中国と日本の建築のことについて
意見交換ができました。

中国では若手建築家の活躍の場は
比較的規模の小さな建築なんだけど、
質の高い建築を目指し、
キチンと施工図のレベルまで関与していることが多く、
これからの中国の建築物の質が高くなっていくのでは無いか
ということでした。

その他「固定されない建築」が少しづつつくられているということで、
単管(鉄のパイプ)で骨組みを組んで、そこにシートをかぶせる程度で
マーケットをつくり、一時的な賑わいのある場をつくるなどの
事例を見せていただきました。
建築というのは、一旦つくると簡単に更新できるようなものでは無いので
時代の変化が激しい現在、すぐに時代に合わない建築になる可能性があります。
いかに変化しやすか?というのも、これからの建築で考えていかなければ
ならないことの一つだと思います。

印象的なこととして
中国では設計と監理は別の事務所が行うことがほとんどだそうです。
なぜかというと
「中国では施主が設計者を信用していないから」だそうです。笑
日本では設計と監理を同じ事務所で行うことがほとんどです。
それはいろんな意味があるのですが、
いちばんの理由は、同じ事務所がやる方が質を高めることができるからです。
設計した本人が現場に行き、間違いがないかを見た方が
間違いを発見しやすいというのは想像できると思います。
そればかりか、設計者本人が現場に行くことで、
「設計のときはこう考えていたが、現場に来てみたらこうした方がいい!」
という気づきもあって、より良いものになっていく可能性があるからです。

日本と違って中国では、設計者の信用は低いんだな〜と
思いながら
「中国では施主が設計者を信用していないから」
という言葉を聞いていたのですが、
あとでよく考えてみたら、
「日本でも同じじゃん!!」
と、気づきました。

日本でも、
設計者への信頼は低い場合が結構あります。

「勝手な建築をつくる」
「施主の希望を聞かない」
「予算オーバーしても全然気にしない」
「つくれない図を描いている」

などなど、こういったことは誤解されていることもたくさんあるのですが、
日本でも設計者は結構信用されていない部分があります。

座談会に参加して
中国の勢いとめざましい技術力の進歩、
そして意識の高さを感じました。

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