実家のような玄関
「子供たちが巣立って、将来里帰りしたときに
“ 実家に帰ってきた ” 感じがする家にしてください」
というリクエストをいただいて設計を始めた
千葉市「アオハダの家」。
家の正面に植えたシンボルツリーであるアオハダも
その思想を受けて子供たちの記憶に残るようにと
植えたものですが、その他にも随所にその考えを
踏まえたつくりをしています。
玄関も “ 実家 ” を感じることができるように
雰囲気を整えることもそうですが、
農家の家のように、少し広めにして実家感を
出そうとしました。
障子の小窓を開けるとスタディスペース、両親の部屋に
チラッと繋がるようにして、
風通し、鍵置き場という機能、家族と繋がりなどを玄関につくり、
印象付けして “ 実家の玄関 ” を忘れられないものにしようと
仕掛けました。
まだお子さんたちは中学生なので、巣立つまでに時間がありますが
将来巣立ったときに、建主さんの思惑通りに
この家を “ 実家 ” として感じてくれると嬉しいんですが
どうなるでしょう。
このように、建主さんとの家づくりを経て、
いまの私の基本的な考え方ができてきて、
いろんな建主さんの共通する要望を私なりの言葉に
まとめあげたのがコンセプトになります。
ぜひ、お読みいただければ幸いです。
「アオハダの家」
建築地:千葉県千葉市
家族構成:夫婦+子供2人+ワンコ+インコ+めだか
※両親が同居できる部屋と収納あり
構造規模:木造2階建+ロフト
庭の小屋は建主さんの自作
延べ面積:137.44㎡(41.52坪)
設計監理:野口修アーキテクツアトリエ
施工管理:田中兄弟工務所
造 園:自主施工