杉板と土壁、2つの外壁がつくる奥行き|袖ケ浦市「紅の家」の現場から
袖ケ浦市の平屋「紅の家」
の現場から。
今日は2つの外壁の仕上工事を
見ていきます。
まずは、杉板張りの外壁から。

本実形状の杉板を縦に張り、
その継ぎ目に「目板」という
棒状の杉を大工さんが設置して
いるところです。
塗装は「ウッドロングエコ」
という防腐保護剤です。
この「目板」は「押縁」と呼ぶ
こともあります。
なぜ「目板」を付けるのか?
ですが、それは縦に張った
杉板が乾燥して縮んだときに
隙間が見えないように
「目板」でその隙間を隠す
ということが一番の目的です。
その機能的なことの副産物的
効果として、外壁面に「陰影」
をつけて奥行きを感じさせるという
二次的な効果があります。
「紅の家」の場合、
縦に張った杉板が本実形状になって
いるので、乾燥して縮んでも
隙間は出にくいので、
今回は、本来二次的な効果だった
外壁に「陰影」をつけて奥行きを
出すことが主目的になります。
一枚一枚の継ぎ手部分に
「目板」を付けていく作業は
根気がいります。
「紅の家」は、玄関から続く
低い屋根の下の外壁は土壁の
仕上げになります。
その材料は、
高千穂の「そとん壁」です。
それを外壁に塗り付け、
最後に生花の剣山のような道具で
円を書くように仕上げていく
「掻き落とし仕上」を採用しました。
どんな色の材料を選ぶかも
とても大事だと思います。
その色によって商品臭さが出るか
自然な土らしが出るか決まってきます。

左官屋さんの手加減で
表情が変わりますので
予定調和ができません。
だからこそ、唯一無二の
表情を作り出すことができるのです。
美しい仕上げで左官屋さんの腕を
感じつつも、人の手でつくられた
温かみのある表情が同時にあって
木の家に似合っています。
杉板の外壁、土の外壁が
それぞれ相乗効果を発揮させ
木の平屋の存在感を高めています。
実際にこの外壁は、
写真よりも現場で見た方が
ずっと良いと思います。
ご希望があればご案内できます。
今回のように、
・杉板の経年変化を楽しめる外壁
・左官仕上げで表情をつくる土壁
・素材の違いを活かして奥行きを出す設計
こういった住まいは
図面だけでは決まりません。
「どう納めるか」
「どこに手間をかけるか」
「どこで引き算するか」
その積み重ねで、ようやく
“雰囲気”ではなく“本物の質感”になります。
・カタログで見たときは良かったのに
出来上がると何か違う
・どこか既製品っぽさが抜けない
そう感じる理由は、こういった部分にあります。
もし、
・既製品では物足りない
・木の家にしたいけど安っぽくしたくない
・外観に奥行きや陰影をつくりたい
と感じている方は、
一度お話を聞かせてください。
どうすると効果的になるか
一緒に考えていきましょう。
まずは「できるかどうか」ではなく
「どう考えるべきか」から
整理していきましょう。
外壁を板張り、またはそとん壁を
採用した住宅の事例はこちらです↓
・南房総市の平屋「白子の家」
・印旛郡の平屋「DL HOUSE」
・伊勢原市の平屋「私の巣」
・千葉県の平屋「ぼくらの家」
・鎌ケ谷市の平屋「鎌ヶ谷の家D」
・印旛郡の平屋「印旛の家」
・いすみ市の平屋「大原の家」
・四街道市「四街道の家」
・葉山「土間から四季を、呼吸する家」
・埼玉県「椿山の家」
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