木製全開サッシのある家(平屋)① なぜ、木製サッシなのか?

ぼくらの家, 白子の家

今日は、木製サッシを
検討されている方に向けて
3回に分けてお話をして
いきたいと思います。

なぜ、木製サッシなのか?

私が木製サッシを採用する
一番の理由は、全開できる
からです。
ですので、木製サッシにする
場合、全開しない形式の
例えば引違サッシは採用しません。
引違ならアルミサッシで十分だと
考えています。
それに加えて、木製サッシは
既製サイズというものがなく
設計に合わせて自由に寸法を
決めることができることも
採用する理由の一つです。

逆に、素材が木であることは
採用する大きな理由ではありません。
もちろん、外観としても
インテリアとしてもサッシのフレームが
木の方が特徴的なものになるのですが
それは一番最初の条件ではなく、
「木でできたサッシであったらいいな」
というくらいの感じです。

このようなマインドで
設計した平屋の事例を見ていきながら
話を進めていきたいと思います。

南房総市の平屋「白子の家」木製サッシを閉めた状態 勾配天井と化粧垂木
南房総市の平屋「白子の家
(写真 小泉一斉

この木製サッシは、
私が1/5の縮尺で詳細図をつくり
枠を大工さんがつくり
敷居に板金屋さんが
銅板を巻いて
サッシは建具屋さんが
つくりました。
幅は3メーターです。

この木製全開サッシは
隣に現場製作の木製FIX窓、
その際の土間にある
木製の玄関引戸、その隣の
現場製作の木製FIX窓と
合わせて開放的になるように
考えて位置や幅を決めていきました。

南房総市の平屋「白子の家」木製サッシを全開した状態 勾配天井と化粧垂木
南房総市の平屋「白子の家
(写真 小泉一斉

このように全開すると
何もなくなり、
室内と庭が一体になる、
室内に庭が入ってきたかのような
そんな感覚になるところが
木製全開サッシの一番良い特徴です。

南房総市の平屋「白子の家」木製サッシ部分の引込障子を閉めた状態 勾配天井と化粧垂木
南房総市の平屋「白子の家
(写真 小泉一斉

大きな窓なので冷輻射を抑えるため、
外部からの視線を止めるため、
光を柔らかく拡散するために
引込障子も入れました。

南房総市の平屋「白子の家」外観の夕景。木製サッシを全開した状態 低くて深い軒。
南房総市の平屋「白子の家
(写真 小泉一斉

外部から木製サッシを見ると
このようになり、
木の家に似合う感じになっています。

南房総市の平屋「白子の家」外観の夕景。木製サッシを閉じた状態 低くて深い軒。
南房総市の平屋「白子の家
(写真 小泉一斉

「白子の家」の場合、
木製全開サッシを引き込む
外部の戸袋をつくりませんでした。
理由はコストです。
建主さんと話し合って、
コストダウンの目的で
戸袋を省略しました。
外観的には網戸が見えてしまうなど
少し違和感というかスッキリしない
部分もあるかもしれませんが、
戸袋内の汚れなどを気にする
ことがないというメリットもあります。

全開すると
外から見ても大きな穴が
ぽっかりと開いている様に見えて
写真からも開放感を感じます。

全開できる、サイズも自由、
内外が繋がる、見た感じが良い
などメリットが多いのですが、
デメリットもあります。
デメリットは、
工事費がかかる、
気密性が悪い(製作の場合)、
狂う場合がある(製作の場合)
などがあります。
ただ、デメリットを超えて
良い部分を感じる方が
木製サッシにしたいと要望して
全開サッシは実現されています。

今日はもう一例、ご紹介して
終わりにしたいと思います。

この木製サッシは
アイランドプロファイルという
メーカーによる木製サッシです。

千葉県の平屋「ぼくらの家」木製全開サッシを閉じた状態。 勾配天井と化粧垂木。 漆喰の空間
千葉県の平屋「ぼくらの家
(写真 小泉一斉

幅が約3.5メートル、高さ2メートルの
大開口です。

この木製全開サッシは南面に設置し
西側の木製の製作FIX窓
(下部にはアルミサッシを入れて
風通しできる様にしています)
と合わせて南西の角に大きな窓部分
をつくり、開放感をつくり出しています。
せっかく木製全開サッシを
使うのですから最大の効果を
得られるように考えたいですね。

アイランドプロファイルの良いところは
機密性が確保できることと
狂いがほとんどでないことです。

しかし、気密性を取るために
特殊な金物を使い、ハンドルを
回転させることでしっかりと閉まり
気密性が確保されますので、
ハンドル部分が引き残され
完全に全開できません。

千葉県の平屋「ぼくらの家」木製全開サッシを全開した状態。 勾配天井と化粧垂木。 漆喰の空間
千葉県の平屋「ぼくらの家
(写真 小泉一斉

完全に全開できないと言っても
ほぼ全開されるので、
建主さんにとっては気にならない
のかもしれません。

もちろん、アイランドプロファイルの
全開状態でも、開放感は問題なくあります。

千葉県の平屋「ぼくらの家」木製全開サッシを全開した状態を外部斜めから
千葉県の平屋「ぼくらの家
(写真 小泉一斉

木製サッシは、素材が木なので
軒を出して雨や紫外線から
守る方が状態を良く保てると思います。
メンテナンスは必要になってきます。

千葉県の平屋「ぼくらの家」夕景照明外観。木製全開サッシを閉じた状態
千葉県の平屋「ぼくらの家
(写真 小泉一斉

やはり木製サッシは存在感が
ありますね。

外から見る方が
大きな木製サッシに
見えるかもしれません。

「ぼくらの家」も外部に戸袋を
設けませんでした。
これは「白子の家」の理由と同じで
コストを抑えるためです。

千葉県の平屋「ぼくらの家」夕景照明外観。木製全開サッシを全開した状態
千葉県の平屋「ぼくらの家
(写真 小泉一斉

全開すると縁側を介して
庭につながっていきます。

「ぼくらの家」のアイランドプロファイル
の木製サッシも、
「白子の家」の建具屋さんに
つくってもらった木製サッシも、
ピーラーと言って米松の柾目を材料として
使っています。
そして両方とも、天然系のクリア塗料を
使用しています。

木製サッシは、
手触りも良く、開け閉めの際に触れたとき
アルミサッシとは
全く違う感覚があります。
そういう部分も木製サッシの
良いところですね。

もし、
・庭とつながる平屋をつくりたい
・室内と外が一体になる家にしたい
・全開できる窓のある暮らしをしてみたい

そうお考えでしたら、
木製サッシを前提にした設計を
一度考えてみるのも良いと思います。

敷地条件やご予算によって
どのような窓が実現できるのかは
家ごとに違います。

設計によって、
同じ敷地でも空間の開放感は
大きく変わります。

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