平屋の設計で私が化粧垂木を採用する理由
なぜ、平屋の場合、化粧垂木にするのか?
これから平屋をご検討の方に向けて
お話をしていきます。
私は平屋の住宅を
設計することが多いのですが
その際に、多く採用しているのが
「化粧垂木」です。

写真 小泉一斉
では、なぜ「化粧垂木」を採用するのか?
1)軽快な空間になるから
木造住宅の多くの屋根は
切妻屋根や片流屋根なので、
それを中心にお話しします。
それらの屋根の場合は、
勾配天井になっています。
勾配天井の下の空間にいる人は
天井が斜めなので無意識的に
「この上には床がない」と感じ
軽く感じます。
勾配天井の部分に化粧垂木が
あれば上に床がないことを
なおさら感じるので気持ちが
余計に軽快になります。
そういう、人間の無意識的な
良い感覚を空間に
落とし込むためです。
2)内外をつなげるため
化粧垂木は多くの場合
室内から軒先(屋根の先端)まで
伸びていきます。
現実的に、室内の垂木と屋外の垂木が
繋がって見えることで、
気持ちも、中と外が繋がり、
伸びやかな感覚になります。
3)リズムができる
化粧垂木は、
ある一定の間隔で入っています。
455ミリ、303ミリ、227.5ミリなどの
一定の間隔で入っていることで
空間にリズムが生まれ
空間に深みと立体感が出ます。
4)程よい木質感
空間で考えると、床だけが木である
ことよりも、天井を化粧垂木に
することで程よい木質感になります。
天井と床の木に挟まれた
壁がより引き立ち
壁を漆喰などの左官仕上げにすると
より効果は大きくなります。
5)断熱施工の精度が上がる
化粧垂木にした場合、
その上に断熱材を敷き詰めます。
この方法の場合、屋根面に立って
作業をし、下向きで断熱材を
敷き詰めていきます。
通常の天井断熱の場合は、
床面に立ち、上向で天井に
断熱材を入れるので非常に
やりにくい作業になります。
その上、天井の下地材が邪魔をして
断熱材を入れにくくしますし、
防湿フィルムの設置も
やりにくいです。
化粧垂木にして屋根断熱にする方が
断然、施工精度は上がります。
6)意匠と構造が同一化する
化粧垂木は上で述べた1)〜5)
のように意匠的な意味がありますが、
同時に構造要素としても
機能しています。
化粧垂木とその上の構造用面材で
水平構面をつくり、地震が起きた時の
水平方向の力に効いてきます。
化粧垂木は単なる飾りではなく
構造的にも重要な要素であるのです。
このような理由で
平屋の設計をする際には
化粧垂木を採用して意匠的にも
構造的にも、そして断熱施工的にも
効果のあるものとしているのです。
こうしてできた
化粧垂木のある平屋の事例は↓
・南房総市の平屋「白子の家」
・印旛郡の平屋「DL HOUSE」
・伊勢原市の平屋「私の巣」
・千葉県の平屋「ぼくらの家」
・印旛郡の平屋「印旛の家」
平屋は、屋根のつくり方ひとつで
空間の気持ちよさが大きく変わります。
私は、構造・断熱・空間のバランスを
同時に考えながら平屋を設計しています。
「平屋を建てたい」
「勾配天井にしたい」
「木の空間で気持ちよく暮らしたい」
そんな方は、
ぜひ一度ご相談ください。
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