コストダウンの方法
物価高騰により、
いろいろなものが高くなっていますし
値上がりが続いています。
スーパーに行っても、
「これで5000円!!」
ということが日常的に起こっていて
あっという間に1万円札は消えていきます。
コーヒーなんて、
コロナ前からすると1.6倍強の値段になっています。
仕方ないので、うちでは
毎朝飲むコーヒーの量を減らし
凌いでいるところです、、、。
住宅建築の現場でも
もちろん同じように
価格高騰が続き、建築費は1.5〜1.6倍強に
なってきています。
住宅建築の場合
必要となる部材は何万点にも及びますから
油断していると
とんでもない見積金額になったります。
そこでコストを抑えるためにどうしたら良いか?
考えるわけですが、単純に価格を下げることばかりを
していくと「何のために、この家をつくるのか?」
ということになってしまいますから暮らしの質を
下げないようにしながらのコストダウンの工夫が
必要になってきます。
まずは、材料の見直しが必要。
料理でも同じですが、材料費を抑えることで
安くなっていきます。
私の場合、基本的に材料は
「杉」、「ラワンベニア」、「米松」
でつくっていきます。
国産材の中で最も安いのが「杉」で、
しかも素性も良くて強度もあって
大工にとっても馴染みのある材料で
扱いやすいという特徴があります。
簡単に言えば「安くて良い材料」というのが杉です。
節があるか無いかで価格も違ってきますので、
基本的に「節あり」の安価な杉を使います。
(節の有無は見た目だけの問題です)
これも食材と同じで「腐っても鯛」というように
節のある杉であっても、無垢の本物の木であることは
違いありませんから、ホワイトウッドの集成材よりも
断然良いと言えます。
杉は、柱や造作材、床材に使います。
床に杉を使うと傷はつきやすいですが
その代わり踏み心地が柔らかくて気持ちよく
温かみがあります。広葉樹のタモやナラに比べると
断然暖かいです。
外壁材としても杉を多用しています。
外壁は垂直面での使用になりますから
腐るほどの劣化はなく、味わい深い表情をに
なっていきます。
ラワンベニアは、厚さのバリエーションが豊富な上に
価格も安くて使い勝手の良い材料です。
一般的には下地材としてや
押入の中の粗末な仕上げ材として
使われることが多いのですが、
きちんと計画して意識を持って使い道を考えていけば
かなり綺麗で格好の良い雰囲気を
つくることができます。
巨匠である吉村順三も
ラワンベニアを多用していました。
(しかも、高級という部類の住宅に多用しています)
しかし、ラワンベニアは色味の幅が大きく、
ベニア1枚1枚で
相当違う色になっていることがあります。
そこで、多くの設計事務所では工務店さんに
色味を揃えるように指示するのですが、
それがコストアップに大きく影響を与えます。
なぜかというと、ラワンベニアを大量に仕入れ、
その中から色味のあったものだけを選別して使うので
選別からもれたラワンベニアの分の価格が
使うラワンベニアの価格に添加されるからです。
若しくは、建材屋さんに工務店さんが出向き
倉庫にあるラワンベニアの山の中かから
色味のあったベニアを抜き出して購入してくる
という方法もありますが、
この方法の場合、工務店さんが出向き選別するという
手間(人件費)がかかり
やはり高くなってしまいます。
建材屋さんによっては
そのようなことを拒否される場合もあるようです。
このような2つの方法では
せっかく安いラワンベニアが
高くなってしまい本末転倒ということになりますので
私の場合は、色味の違うラワンベニアを許容し、
基本的に選別はせずに使います。
ただそれだと色がバラバラの
ラワンベニアの空間になってしまうので
顔料(色)の入った
天然系の含浸塗料を塗って色味を調整し
仕上げ材や造作材に使って
コストダウンを図っています。
米松材は、主には梁材に使っています。
柱は素性の良い(まっすぐで狂いが少ない)杉が
向いています。
梁は杉よりも硬い松が向いていて、
本来は国産の松が良いのですが、
国内の松は、虫の被害で、ほぼ壊滅状態にあり
手に入れることが難しい材料になっています。
そこで米松が梁材として使われることが一般化し
比較的手頃な値段で使えるようになっています。
国産の杉を張りに使うという方法もありますし、
私も杉を梁に使ったことはありますが、
杉は米松より弱いので、同じ必要強度の場合、
大きな材料にしなければならず、価格も
杉の梁の方が高いです(一般的では無いのです)。
平屋の事例の多い弊所では、化粧垂木にも
米松を使っています。
できる限り流通材を利用し
さらなるコストダウンを図っています。
杉、ラワンベニア、米松でつくった事例は
・DL HOUSE(平屋)
・私の巣(平屋)
・ぼくらの家(平屋)
・土間から四季を、呼吸する家(2階建)
・印旛の家(平屋)
この後、コストダウンでのつくり方などについても
書こうと思ったのですが、
材料のところでだいぶ長文になってしまったので
また、明日、引き続きコストダウンの方法について
書きたいと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「事前相談」可能日時のお知らせ
・2月7日(土)10:00〜
・2月14日(土)10:00〜
・2月28日(土)10:00〜
*お申し込みは「こちら」から
ご希望の日時をお書き添えの上、お送りください。
詳細はこちらのブログをご覧ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
設計事務所での家づくり、疑問や不安をお持ちの皆さまへ
どのような考えで設計し、家づくりをしていくかをお話させていただくと同時に、
設計期間や工期、大よその総工費についてご説明させて戴く「事前相談」を行っております。
資料のみのご請求も可能です。
