なくてはならない
写真 小泉一斉
開発された小さな住宅街の
行き止まりのところにある空中に浮かせた小屋。
小屋の下を潜って抜けると川が目の前に現れる。
左に曲がるとデッキと庭が広がっている。
用意した玄関はほとんど使わずに、
来客者は、もっぱら小屋の下を潜り、
庭から土間のリビングに入っていく。
浮かせた小屋には、庭から階段で登っていく。
そこはご夫婦のアトリエとして使われている。
この小屋からの眺めが良くて、
川も緑も独り占めした気持ちになれる。
実は、この小屋、実現できない可能性があった。
設計が終わり工務店さんに見積を出してみたら
この小屋分の費用が予算オーバーしていた、、、
それなら仕方ないと、簡単な物置を低価格で
つくろうかという話も出たところで、
建主さんが頑張ってくれてこの小屋が実現したのだった。
主屋のおまけのような小屋に見えるけど、
建主さんの気持ちの中では、
決してそういう存在ではなくて
この家に、この土地に、
そして何より建主さんの暮らしに
なくてはならない存在になっていると思う。
葉山町「土間から四季を、呼吸する家」
*建主さんが名付けました。
-土間の暮らしと小屋のある家-

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