浅深と狭広
写真 小泉一斉
トンネル状の廊下を抜けると
屋根の構造をあらわし、大きな開口で庭へと繋がる
開放的な空間に出る。
フランクロイドライトが
「広狭深浅(こうきょうしんせん)」を使って
感覚に作用する空間をつくるという手法を提唱していた。
この平屋でも、
あえて狭くて低い廊下をつくり、
その先に広くて高い家族室(LDK)を
用意した。
家族室(LDK)はより広く開放的に感じられ、
廊下もただ狭くて引くという感覚だけでなく
ひっそりとした落ち着きにある空間になった。
古典的な手法だが、
今でも十分使える設計手法だと思う。
南房総市の平屋「白子の家」
ーあったかくておいしい家ー
