今はできない工夫

四街道の家


四街道の家」写真 小泉一斉

ハーフユニットバスを使い
壁と天井は桧を張って仕上げる。
それは今でも行なっている方法。
在来で浴室をつくるよりも
コストを抑えられるし、
防水の面でも有利だから。

上の写真は、
それに加えて窓を工夫している。
いまは、どのサッシメーカーもつくっていない
「外付け引違サッシ」で、片方の障子のみ使い、
片引戸にしたもの。

この方法なら、わざわざ片引戸を建具屋さんに
つくってもらわなくても、全開サッシをつくることができた。
コストを抑えることもできるし、
浴室のように水係の多い場所では耐久性の面でも安心。

しかし「外付け引違サッシ」が無くなったことで
この工夫はできなくなった。非常に残念。

ハーフユニットバスはTOTOから出ているが、
魔法瓶浴槽でもなければ洗い場の床も断熱されていない。
だから現場で浴槽の裏面にウレタンを吹きつけ、
浴室の基礎の立上がり部分と土間には断熱材を
しっかりと入れている。
この方法で断熱的には問題はないが、
省エネ計算では不利になる。
省エネ計算で不利になるような商品は
おそらく近い将来、廃盤になるのではないかと
心配をしている。

性能は大事だけど、性能重視で
家づくりの現場から工夫を無くして行って、
既製品を当てはめるだけになるのは
本当にいいのだろうか?
私は、設計をしている限り
できる限り抵抗していきたいと思います。

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