千葉県立美術館

日記

昨日のブログで書いたように、
いま、千葉県立美術館では
民藝 MINGEI–美は暮らしのなかにある
が開催されています。

展示については、昨日のブログで書いたので
今日は、千葉県立美術館の建築について少しだけ
空間の印象などを書いてみます。

設計したのは巨匠 大高正人
千葉では、千葉県立美術館のほかに
千葉県文化会館、千葉県立中央図書館があります。
師匠は、こちらも巨匠の前川國男。

千葉県立美術館は、千葉港の近くにあって
なんとなく海を感じる場所にあります。
配置計画も伸びやかさがあってとても良いです。

低い天井のエントランスから続く大きなボリュームの展示室。
列柱が印象的です。
この当時、大高正人はフラットルーフを撲滅させようと活動していて
この美術館も大きな切妻形状になっています。
その屋根の構造である登梁も空間の構成要素として
構造的にも意匠的にも重要な役割を担っています。
その屋根を支える列柱は柱頭部がT字形状になっていて
装飾が施されています。
装飾の仕方がさりげなくてセンスを感じます。

私が特にセンスを感じたのが、
外との関係のつくり方です。
その中でわかりやすいのが休憩スペースです。

狭くて低い通路を通った先に、
全面ガラスで裏庭に開かれた休憩スペースが用意されています。
開放的なのに落ち着く場所で、とても心地よい空間です。
壁の仕上げがコンクリートの “ 小バツリ仕上げ ” になっていて
手仕事を感じるのも、心地良さの要因かも知れません。

また狭くて低い通路を通って戻ると、
天井の高い展示室が現れ、気分が変わります。

展示内容によらず、空間だけで来場者を飽きさせない
そんな力のある建築に触れることができて
とても嬉しい気持ちになりました。

ぜひ、行ってみていただき、
空間を味わっていただければと思います。

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