ペンダントライト
一昨日、
日本橋高島屋で開催されている
「北欧のあかり展」に行ってきたことは
昨日のブログで書きました。
その展示の中で多く展示されていた
ルイスポールセンの照明。
デザイナーはポール・ヘニングセン。
1年ほど前に引渡をした
マンションリノベーション「にゃんびょういちにょ」
ではダイニングでPH3/3の真鍮とガラスのシェードの
限定モデルが吊られています。
小ぶりでちょうど良いサイズ。
あかりを灯していなくても
美しいフォルム。
もちろん、あかりは計算され尽くされた
配光になっていて申し分なしです。
PH3/3は「タスク照明」と言って、
下方向(ダイニングテーブルで使う場合)にだけ
あかりを落とすものです。
ですからダイニングテーブルは明るくなり、
その周りは暗い空間になり、
あかりによって、空間をつくり上げている
ということです。
レストランなどの場合、
他の客席と物理的には空間が繋がっていても
あかりによって、他の客席とは空間が
分かれているようになるということです。
こちらも「にゃんびょういちにょ」で使われている
ルイスポールセンのペンダントライト、トルボー。
こちらは、ポール・ヘニングセンの意思を受け継いだ
ルイスポールセンのデザイナーたちが
ポール・ヘニングセンがつくった街路灯をもとにして
ペンダントにしたものです。
ガラスシェードのトルボーは
アンビエント照明と言われるものです。
主には下方向にあかりを落としますが、
ペンダントライトの情報、側方など
周辺へもあかりを与えます。
シェードが乳白のガラスなので、
周辺へのあるさは抑えられ、
柔らかな明るさを得ることができます。
長年、使われ続けてきただけあって
ルイスポールセンの照明器具は
どれも奥が深く、見た目だけでもなく、
あかりの質だけでもない。
両方とも兼ね備えていて、
照明器具の到達点と言えるのではないでしょうか。
写真 小泉一斉
