木材の価格
木造住宅をつくるには
当たり前ですが、木材が必要になってきます。
私が設計を始めた26年前、
梁に使用する米松材は1m3当たり7〜8万円くらいでした。
これを立米単価というのですが、
ウッドショックが始まる2021年前までは
8.5〜9.5万円くらいの立米単価でした。
*3.0M x0.105M(10.5センチ)x0.180M(18センチ)
の米松材は立米単価9.5万円だと
3.0x0.105x0.180x95000円=5386.5円/本
となります。
ウッドショックになった2021年3月頃から
値段が上がっていき、2021年9月には
立米単価が14.5〜15.5万円になり、
しかも材料が入りにくくなって、
着工できない現場が出てきました。
*3.0M x0.105M(10.5センチ)x0.180M(18センチ)
の米松材は立米単価15.5万円だと
3.0x0.105x0.180x155000円=8788.5円/本
となり、
ウッドショック前より3402円/本 値上がりしました。
2023年に入り、立米単価が1万円づつ
毎月減りだし、2023年4月頃に
立米単価が12万円ほどになったところで、
落ち着き、2024年7月までこの立米単価になっていました。
それから2ヶ月ほど経った現在は、また少し下がり、
10.5〜11.5万円の立米単価になってきているように感じます。
*3.0M x0.105M(10.5センチ)x0.180M(18センチ)
の米松材は立米単価11.5万円だと
3.0x0.105x0.180x115000円=6520.5円/本
となり、
ウッドショック前より1134円/本 値上がりしました。
ウッドショックのときよりも2268円/本 値下がりしています。
*2024年7月までの立米単価の変動は
「中部納材協同組合 月次市場価格」
を参照しています。
以上のことを長い目で見ると、
ウッドショック前からは1〜2万円ほど
立米単価が上がったところで推移していることが
わかってきました。
およそ、2階建て程度の木造住宅で使われる
柱梁などの構造材の立米数は10立米ほどだと推測されるので
10立米x値上がり分 2万円=20万円
20万円ほど、ウッドショック前の住宅よりも
柱梁の構造材だけで値上がりしていると推測できます。
(梁材の米松だけで立米単価を検討しているので、
全く粗っぽい計算で恐縮ですが)
建築費が高騰している現在、
とりわけ、梁で使われる米松材について
価格の推移を見てみました。
事前相談・資料請求できます。
どのような考えで設計し、家づくりをしていくかをお話させていただくと同時に、設計期間や工期、大よその総工費についてご説明させて戴く「事前相談」を行っております。
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