高さの検討
袖ケ浦市「紅の家」は、
先日のプラン打合せで、
プランの変更をしていたところ、
建主さんより
「やっぱり、子供部屋は2階の東側にしたんですけど」
というメールがあり、
階段の位置や向きを考えると同時に、
高さ方向の検討を重ねました。
建主さんは、レーモンドの建築が好きな
建築オタクと言っても良いくらい
プロのような趣向があり、
「できる限り建物の高さを抑えたプロポーションにしたい」
という明確な要望があります。
建物の高さを抑えるならロフトという選択肢もありますが、
ロフトにすることで、法的制約を受けますし、
そもそもロフトを子供部屋にすることは
建築基準法上できません。
一方で、ロフトなら階数に入りませんから
1階+ロフトは平屋となり、
キッチンが1階にあっても、当然、内装制限を受けません。
しかし、ロフトにする場合は、天井高さ1.4M以下という
制限は当たり前で、その他、窓の面積の制限や
ロフトの下の空間(居室以外でも)の天井高さを
2.1M以上にしなければならないという制限があります。
ですので、今回は平屋にこだわらず、
子供部屋は2階扱いにして
内装制限以外の法的規制を受けないことを
選択しようと考えました。
ただ、建主さんは、できる限り建物の高さを
抑えたいということですので、
子供部屋の平均天井高さが2.1M以上になるギリギリの
高さを検討しました。
(子供部屋は居室となりますので、2.1M以上の天井高さが必要です)
内装制限に関しては、
キッチンのコンロはガスではなく、IHにすることで
規制対象外になります。
(建主さんがIHにされたいということです)
当たり前の話ですが、
平面計画と同時に高さの検討をすることが
とても重要になってきます。