気配
造作家具の製作のため、
大工さんたちは下小屋で作業しているため
現場には誰もいません。
静かな現場の様子を確認していると
妙な感じになります。
いないはずの大工さんたちの気配を
感じるのです。
オカルト的なことではなく、
置いて行かれた道具や、
写真にあるような墨が
大工さんの気配を感じさせているのです。
特に床に出された墨の跡は、
「これからこうつくろう!!」
という気持ちが感じられ、
より強く気配を感じました。
誰もいないはずの現場なのに、
大工さんと打合せをしたかの如く
心地良い疲労感をおぼえました。