外壁下見板張り開始
事務所の夏休みは昨日まで。
今日から仕事再開です!
伊勢原市の平屋「私の巣」の現場監理から。
コロナウィルスの感染が拡大しているので、
電車を利用するのをやめて車で通っていますが、
今日は、ものすごい渋滞でした、、、。
現場は、外壁工事をしていました。
これは北側の外壁です。
板の状態(反りや捻れ)を見つつ、
少し試しながらということで
メインの面ではない北側から張っていき、
白太の材料も目立たない北側に利用しています。
この外壁材は、杉の21ミリ厚のものを
重なる部分をシャクって(削って)、
分厚くなりすぎないようにしています。
塗装はウッドロングエコ。
どうしても無垢の木なので、
少し反ったり捻じたりしていますね。
全部張った後に、真鍮釘を使って
反り返りを少し抑えます。
木製サッシは、アングル(鉄の部品)で支えているのですが、
そのアングル部分の寸法を取って、
木の加工の仕方を棟梁が考えていました。
それを大工さんが取り付けていきます。
こうして一枚一枚、寸法を取っては
切ったり加工したりして、手で張っていきます。
根気のいる作業です。
こういう仕事は、
セーターを手編みした感じと似ていて、
手間暇かかっていることが
なんとなく伝わってくるので、
手づくりの凄さを感じるんだと思います。
ここは準防火地域なんですが、
木の外壁を選択しました。
驚かれるかもしれませんが、
木は、意外と火事に強いんです。
1ミリ燃えるのに1分かかります。
外壁材は21ミリなので外壁が燃えるまで
21分かかるということです。
さらに、この木の外壁の下地には
燃えない材料が張ってありますから
21ミリの木の板と合わせて
家を家事から守る構造になっています。
「私の巣」のほかに外壁を下見板にした住宅は
南房総市の平屋「白子の家」
があります。
ちょっと雰囲気を変えた
印旛郡の平屋「DL HOUSE」は
現在設計中です。