質の高い家

昨日につづけて、本棚の中から。

「茨木のり子の家」
著者　　茨木のり子
発行所　株式会社　平凡社

茨木のり子さんのご自宅を
ご自身で撮られた写真と詩、
間取り図のスケッチで
紹介されている。

大きなピロティの上に
生活の基盤を設けたこの家は
著者の従姉妹の設計によるもの。

構成は、
吉村順三の軽井沢の山荘に似ているが、
とても個性的な空間に見える。

家自体、とてもよくプランが練られ、
人の感覚に作用するような仕掛けが施され、
華美でなく、丁度良い。
そして、住人がこの家を大事にしている感じが
伝わってくる。

読み物としても、
私にはとても響くものがあった。
暮らしって、こういうことだよな〜。