「通り」のようなアプローチ
現在工事中の千葉県「ぼくらの家」では
玄関のアプローチの舗装を深岩石にしようと
設計していますが、建主さんとの話合いの中で
「コンクリート平板も良いね」
という意見も出ています。
最終的な素材がどうなるかは、
これからもっと打合せを重ね
決定していくことになります。
埼玉県「椿山の家」の玄関アプローチは
お隣に住むお母様の家の玄関にも面していて、
お母様が尋ねて来やすくしたいと言うことも
このアプローチの設計に大きく影響しています。
アプローチに面した窓越に会話をしたり、
縁側に腰掛けてお茶をしたり、
椿山の家の家族とお母様の
コミニュケーションのきっかけの場となることを
意識しています。
また、アプローチに面して
子供たちの空間である「スタディスペース」を
設けていて、友達が遊びに来たときに
ちょっとそこで「これからどこ行く?」とか
「なにして遊ぶ?」とか、
縁側に腰掛けて、遊ぶ前の話ができるような
そんな場にもなって欲しいと思って
このアプローチを設計しました。
毎日の生活の中でこのアプローチが
単なる「通過する場所」で終わらせたく無く、
ここで色んな出来事が起きたら良いな〜と
そんな気持ちで設計しています。
学校から帰って来て塾へ行くときも、
なんとなく気分を良くしてくれるような
そんな雰囲気をつくりたいと思いましたし、
仕事や学校、塾から帰って来たときも、
ここを通ることで「ホッとする」気持ちに
なってくれたら嬉しいですし、
ちょっと嫌なことがあったときは、
家に入る前に、縁側で一息ついてもらえたら
かけがえのない場所になっていくのだと思います。
「椿山の家」
建築地:埼玉県蓮田市
家族構成:夫婦+子供3人
構造規模:木造2階建
延べ面積:124.20㎡(37.52坪)
設計監理:野口修アーキテクツアトリエ
施工管理:大滝建設
鎌ヶ谷市で設計した「鎌ヶ谷の家D」の庭は、
隣に建てた「鎌ヶ谷の家M」と離しつつ繋げると言う
矛盾するようなことをしています。
この家も、椿山の家のアプローチと同じように
「関係性を考えた」空間(庭)づくりをした例になっています。
ちょっと違う視点で書いたブログですが、
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