どうやって設計をしているのか?8)「パースは、建主さんと自分自身に伝えるもの」「全体と部分を確認できる。それが模型」
私は野口修アーキテクツアトリエという木造住宅を中心に
千葉市の稲毛区というところで設計事務所をしています。
独立して22年を超え、今までの設計を振り返って考えることも
多くなりました。
設計をどうやってるのか?を
わかりやすくお伝えしていくことが、設計事務所や建築家の
敷居を本当の意味で下げることの一つだと思いまして、
今日から10回に分けて、
建主さんと出会う前から最初の案をお出しする
プレゼンテーションまで、
私が「どうやって設計しているのか?」
をできる限りわかりやすくお伝えしていこうと思います。
それから先の設計につきましては、
また機会をつくって、お伝えさせていただきます。
野口修一のプロフィール
目次
第1回 「実は “ お仕事 ” では無いんです」
第2回 「あなたの依頼がなくとも、あなたの家の設計はすでにはじまっています」
第3回 「わかりやすい言葉にしていく」
第4回 「設計が始まるきっかけ」 「建主さんを知るために聞き、話し、考える」
第5回 「敷地を読むとは、敷地を味わうこと」
第6回 「役所に行くのは自由度を得ようとするため」
第7回 「設計は図を描くことではない」
第8回 「パースは、建主さんと自分自身に伝えるもの」
「全体と部分を確認できる。それが模型」
第9回 「カタチを言葉に戻す。これが大事」
第10回 「設計(プランニング)の過程を整理する」
「一緒に家をつくるために、まずは一人で」
第8回 「パースは、建主さんと自分自身に伝えるもの」
「全体と部分を確認できる。それが模型」
「パースは、建主さんと自分自身に伝えるもの」
プランだけですと2次元表現ですので、前回述べたように
建主さんが空間をイメージするのが難しいものです。
ですので、プランと同時にCGパースをつくり、
それで空間を確認してもらえるようにしています。
パースをつくることは自分自身も、
頭で描いていたイメージと現実のギャップを確認したり
イメージしていたものをさらに良くする機会でもあります。
CGパースをつくることで、より空間がブラッシュアップされていきます。
この段階でプランの問題を発見したら修正したり、
場合によってはやり直すこともあります。
「全体と部分を確認できる。それが模型」
CGパースは、全体から部分を見る(全体を見つつ、屋根の先を見るというような)
ことができづらいという問題があります。
そこで、模型をつくって、その辺のことを補っています。
模型をつくることで、建物全体のプロポーションを確認できるという利点もあります。
つづきます。
野口修アーキテクツアトリエの設計事例
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