印旛の家 訪問
先日、お風呂の循環パイプのメンテナンスで
千葉県「印旛の家」へ伺ってきました。
お引渡しから約6年が経ち、外壁の板もいい味を醸し出していました。
印旛の家には、同じ敷地内に地元の大工さんがつくった離れがあって、
やはり地元の庭師の方がお父様と一緒につくったという庭がとても素敵で、
日本の庭らしく、しっとりとした空気感の中に、少し緊張感もあって
何か起こりそうな予感のする色気のある庭になっています。
紅葉が、少しづつ赤く染まっていました。
離れに入るところに門があり、
その桧皮葺?の屋根も味わい深い風景をつくっていました。
久しぶりの庭散策を楽しんだあと、
その日の目的のメンテナンス作業を確認しながら
建主さんご夫婦にカウチサーファーのことや養蜂のことを
教えていただきました。
建主さんは、この家ができてから
カウチサーファーを受け入れていて、
世界各地の方をリビングにつながる和室に招き入れているとのことで、
余すことなく、この家が使われている様子をお聞きできて
設計者として、嬉しい気持ちになりました。
養蜂の方は、昨年はうまく行ったが、
今年はダメだったようです。
庭に群生していたドクダミを全て刈ってしまったことが
原因かもしれないとおっしゃっていました。
ドクダミと聞くと、ジトッと陰湿なイメージで
ミツバチとは無縁のように感じましたが、
実は、ドクダミの花の蜜をミツバチたちが好んで
取っているのではないかというお話でした。
養蜂を通して、自然の摂理のようなことが
垣間見えて、とても興味深いお話でした。
最後に、わずかに残っている昨年採れた貴重な蜂蜜を
少しおすそ分けいただきました。
とても爽やかなのに、濃厚で美味しい蜂蜜でした。
家づくりは、設計したり建てている間も良いのですが、
こうして、建ててからだいぶ経って訪れて
いろいろお話をしたり、関係性が続いていくのが
醍醐味ですね。