繋がり方の整理
現在、造園工事が一段落した埼玉県「椿山の家」。
写真を整理していたら、解体前の状況のときの
お隣の「お母さまの家と掃き出し窓の関係」の写真が出てきました。
お母さまの家の玄関から椿山の家の建て主さんの家には、
この写真に写っている “ 掃き出し窓 ” から出入りしていました。
掃き出し窓の前には、踏み台が置かれています。
子供たちは、この掃き出し窓から出てお母様の家に行っていました。
解体前の家は、玄関がお母さまの家と反対側にあったので
この “ 掃き出し窓 ” を連絡口として利用していたのでした。
便利なのですが、もう少し整理できないか?
もっとお母さまの家との関係を強くすることはできないか?
と考えていました。
そこで、道路からのアプローチをお母さまの家との間にして
玄関をこちら側に持ってくることを考えました。
いままで使われていた “ 掃き出し窓 ” も全開サッシにした上で
縁側をつけて、出入りはもちろん、腰かけてお茶を飲んだり
ちょっと話をしたりできるようにしました。
そして、この “ 掃き出し窓 ” に面して
子供たちのスタディスペースをつくり、
お母さまと孫たちの関係をより深くしようと考えました。
こうしてアプローチに面して縁側をつくり、内側に子供たちのスペースを
つくることで、友だちが遊びに来たときに、あらたまって玄関から入ることなく
縁側で遊べますし、縁側から子供たちの居場所であるスタディスペースに
直接入ることができるようになっています。
私が設計するときに、カタチをつくるだけでなく、
こうして “ 人と人の関係性 ” をつくることに力を注いでいます。
こういう関係性は目に見えないので、なかなか写真で表現できません。
そういった部分についても住宅勉強会でお話したりしておりますので
ぜひとも、住宅勉強会にお越しいただければと思います。
次回の住宅勉強会は4/20(土)です。
「椿山の家」
建築地:埼玉県蓮田市
家族構成:夫婦+子供3人(お隣に奥さんのお母様がお住まい)
構造規模:木造2階建て 延べ面積 124.20㎡(カーポート除く)
設計監理:野口修一/野口修アーキテクツアトリエ
043-254-9997
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