教科書

日記

住宅作家の大御所、建築家 故 永田昌民さんの

「住宅設計作法」-永田昌民・N設計室の仕事-
住宅建築別冊・49
編集 (有)建築思潮研究所
発行 (株)建築資料研究社

設計事例を写真と図、スケッチ、解説文で説明されている名著。

上の詳細スケッチの中に、金物のメーカー名と品名が記載されているが

見たことも聞いたことも無い様なものばかり。

では「ネットで検索してみよう」と、検索しても全然出てこない、、、

普通は「なんで検索したのに出て来ないんだよ」って思うところだが、

この場合は「検索して出て来なくて良かった」と思ってしまう。

永田さんが選んだ金物や部品が、簡単にネットで検索できたら嫌なのだ。




沢山、詳細図が描かれていて、

独立したてのときは、その納まりを真似するために詳細図を見ていた。

いまは、その同じ詳細図を見るとき、それはプランで悩んでいるときだったりする。

永田さんが描いた詳細図を見て

「どんなプランを実現させようとしてこの納まりを考えたのか?」

を想像することで、プランのヒントを導き出そうとして見ているのだ。

単に、テクニックを示すようなことが描かれているわけでなく、

その設計に対する気持や想いが見える(気がする)し、

とても基本を大事にしている(様に感じる)。

私にとって、この名著は、かけがえのない教科書となっている。

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