レバーハンドル

日記

今日の午前中に「堀商店」の方が、

新しいカタログを届けてくれました。


私は、いつも玄関ドアや引戸に堀商店の

レバーハンドルや金物を使っています。

とてもしっかりと安心感のあるつくりでありながら、

綺麗な造形で、手触りも良く、しかも可愛い部分もあって

いままでつくってきた住宅のほとんどで採用しています。


その堀商店が、カタログを新しくしたということで

来てくださいました。

堀商店MCSと鍵と新しいカタログ

写真左手にあるレバーハンドルは“MCS”というもので、

もともとは、船舶用につくられたということで、

とても小さなサイズのレバーハンドルです。

巨匠、吉村順三が良く使っていたレバーハンドルということでも有名です。

はじめて実物を目にしたのですが、

その小ささが、邪魔にならず、それでいて、みごとなディティールで

つくられていました。

この“MCS”、実は、廃番だったものを今回、復刻したそうです!

いまは、ステンレスヘアーラインしかないそうですが、

近々、真鍮のものもでるそうです。

ぜひ、使ってみたいレバーハンドルです。

写真右手にあるのは「鍵」です。

良く見かける鍵の形と違って、棒状になっていています。

この鍵は、世界一安全な鍵と言われていて、

ピッキングはもちろん、内部に鋼鉄が入っていて、

サムターン廻しも出来ないようになっています。

堀商店鍵

右が、いままでの堀商店の鍵。

中が、トローチ型と言って、今回から、別注でつくってもらえる鍵です。

トローチ型という名称は、頭の部分が、のど飴のトローチに似てるからだそうです。

で、左のものは、少し前にマンションで採用されたときにつくった鍵だそうです。

いままでの鍵の形状とちょっと違って、ネジの頭が見えていて、

少しマシンっぽい雰囲気になっています。


最近の傾向として、

新橋にある堀商店のお店には、

30代~40代のこれから家を建てようとしている、

あるいは、現在建てているご夫婦が来て、

真鍮のドアノブ(にぎり玉)を購入されることが多くなったそうです。

その位の年代の方は、ステンレスでは無くて、真鍮にして

だんだんと真鍮が変化して味わい深くなってくるのが好みだそうです。

少し前までは、ステンレスヘアラインのレバーハンドルの方が

良く売れていたそうです。

いまは、味わい深くなってくる素材が好まれる時代だと仰っていました。

私のところに来てくださる建て主さんたちも、そういう方ばかりなので、

やっぱりなぁと、思いました。


いまのままでも十分良かった堀商店のレバーハンドルや鍵が

少しですが進化があって、さらに使うことが楽しくなりそうです。

これから設計する住宅にも、積極的に使っていきたいと

あらためて思いました。


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