床柱・地袋天板

印旛の家

「印旛の家」に床柱がたてられました。


床の間
煤竹床柱


この床柱は、もともとこの地に建っていた御母屋の屋根を支えていた煤竹で、

それを床柱として再利用しました。

人工的にはとてもつくり出せない唯一無二の表情をしております。

この床柱を「見る」ということは、

江戸後期よりここに建っていた御母屋の歴史を間接的に感じることであります。




先日、取り付けられた地袋の欅天板も床の間に独特の雰囲気を与えています。

地袋欅天板


こちらも煤竹同様、御母屋の床の間の地板として使われていた欅の板を

再利用しています。

地板原型


もともとは上の写真のように厚板を当時の技術で幅はぎしていました。

それを削り直すと同時に剥ぎ直して、地袋の天板に再生しています。




他にも御母屋で使われていた材料を再利用します。

いまは、差し鴨居と松丸太を挽き直しています。

それらの材料が再生されるとき、またご紹介させていただきます。






「印旛の家」
千葉県印旛郡
木造平屋建 110.48㎡(33.53坪)

設計監理 野口修アーキテクツアトリエ
tel 043-254-9997

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