見守る鳥
現在設計中の「印旛の家」。
この敷地には、江戸末期頃に建てられたと思われる御母屋が建っていました。
その御母屋は、もう何年も使われておらず、朽ちかけていました。
去年の暮れから今年の初めにかけて、その御母屋の解体をしたのですが、
解体が始まって間もなく、北東にある大きなモチノキに一羽の白い鳥がやってきて、
解体の様子を伺っていると、建主のお母さんからお聞きしていました。
(お母さんは、敷地奥にある離れにお住まいになっていて、解体の様子を
ずっとご覧になられていました。)
私たちも何度となく解体現場に伺ってはいたものの、解体中にその鳥に
会うことは、とうとうありませんでした。
解体が終わり、地縄を張り、建主さんに配置をご確認して戴いた先日、
ご主人が「鳥がいた!やっと見つけた!」と。
そこでみんなで見に行きました。
ご主人が「あそこです」と、言う場所を見ても最初はわかりませんでしたが、
良く見ると、たしかに鳥らしきものがそこに居ました。
色々な角度から見て、ようやくちゃんと鳥を確認できました。
それが下の写真です。
良く見ると少しグレーがかった色をしています。
調べたところによると、アオサギの様です。
私たちが近くで覗いていても、飛び立つ気配もなく、
じっとしていました。
お母さんは「なんだかねー。ご先祖様が見に来たのかねー。」
と、おっしゃっていました。
なんだかとても不思議な経験でした。
この鳥に見られて恥ずかしくない仕事をしていきたいと思います。笑
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