白子の家

あったかくて、おいしい家

家族の暮らしに合った住まいに建て替えたい

 

家づくりのはじまりは、当アトリエが月に一度開催している「勉強会」への参加申し込み。
断熱材のこと。その工法のこと。風通しのこと。
家づくりのあれこれについて、わからないことだらけで不安があって勉強会に参加してくださいました。

 
 

勉強会では、住まわれている家の「困ったなぁ」と
感じていることをお話いただきました。
どれもピンポイントなご質問で
とても具体的なものでした。

・地域柄、海が近いことによる塩害などについて
・暑い、寒い、風が通らない、日当たりが悪いなど
・白アリ対策についても心配とのことでした

 
 

それに加え、新しく建てたい家について。
・ワンルーム空間が良い。
・平屋にロフトがある家
・家族が個室に籠らずに、いつも一緒に居れる空間
・料理が好きなので、IHではなくガスを使って調理したい

当時お住まいになっていた住宅は、お爺様のための隠居部屋を利用したものでした。
そこそこの広さはあるものの、機能的、断熱性能的にも、そして暮らしやすさの観点に於いても4人家族の住まいとしては十分とは言えないものでした。
その隠居部屋が建っていた場所に、新しく平屋を建てたいというご希望です。
家づくりは、こうして始まっていきました。

 
 

 

プランニングを開始する前に色々なことを調べます。
敷地の状況や役所に行って法的なことの確認など。
それに加え、気象データも集めて設計の参考にします。
風や光を入れるためにどこに窓を設けたら良いか?など。
そういう下準備が大事だと思います。

 
 

 

その後、何度かご希望をお聞きしたり、ご自宅へ伺って持込家具や収納量などを確認して、プランニングを進めていきました。

数回プランをつくっては修正、を繰り返し、ようやくプランがまとまり、図面をつくっていきました。

 
 

設計もまとまり、地元で活躍している工務店さんに見積依頼しました。
要望が盛りだくさんだったこともあり、予算オーバー。
まずは要望重視の設計をしたので、予想通り?
設計内容を見直しつつ、ご家族にとって本当に必要なものはなにか?を
考えると同時に減額案をつくり、建て主さんと何度も話し合いをしました。

 
 

この検討期間はとても大変なところなのですが、家族にとって何が必要で、何が要らないのか?を見つめ直すことができる貴重な時間とも言えます。
結果、納得のいく建築費に決めることができました。
時間はかかりましたが建築費について十分検討できたことは良かったと思います。

 
 

そして、いよいよ着工です。
その前に、地鎮祭をして工事の安全を祈願します。
ご家族全員で “ 刈初めの儀 ” をしていただきました。

「白子の家」では、地元の神社から宮司さんに
お越しいただき、地鎮祭を執り行っていただきました。

ちなみに私は “ 降神の儀 ” と “ 昇神の儀 ” がなんとも厳かな雰囲気で、目の前に神様が現れているかのようで好きです。
無事、地鎮祭も執り行われ、これから本格的に工事が始まっていきます。

 
 

基礎工事を無事に終え、建前の日を迎えました。

手刻みされた千葉の木が、大工たちの手によって組み上げられていきます。

大事な部分の継手は “ 金輪継ぎ ” にしていただいています。
これもプレカットでなく、手刻みだからこそできるのです。
そしてその大工の手仕事が、完成した後もずっと空間の中に残り、目にすることができます。

 
 

 

建前の休憩時間を利用して、
建て主さんご家族と組み上がった木の内部へ。

これからつくられていく家の中に入り、
建て主さんは、嬉しそうな表情をしていました。

その様子見て、私たちも嬉しくなりました。
家づくりは楽しくて嬉しいものですね。

 
 

 

お昼は作業中の建物の内部に
簡易的なベンチとテーブルをつくり、
建て主さんにご用意いただいたお昼ご飯を
ご馳走になりました。

建て主さんより一言、労いのお言葉をいただいた後に、美味しいご飯を戴きながら、建て主さんと大工さんが建て前のことや、これからのことを嬉しそうに話していました。

この後建前が再開され、化粧垂木まで取付けて無事、上棟となりました!

 
 

大工工事が進み、外壁の板張りが始まりました。

「白子の家」では地元千葉の杉板を “ 下見板張り ” にしました。
まず、建て主さんが人畜無害のカナダの防腐塗料を外壁に使う板の表裏・切り口・小口に3回塗り、天日で乾かします。
(建て主さんは大変そうでしたが、同時に少しだけ楽しそうでもありました)
それを大工さんが一枚一枚張っていきます。
大工さん曰く、
「下見板張りは大変だけど、その甲斐のある仕上だよね」
と、大工さん大変そうだけど、楽しそうな感じで仕事をしていました。

 
 

 

内部も大工工事が進められていきます。

木製の全開サッシの部屋側に、引込障子を入れるための鴨居を大工さんが取り付けていました。
この鴨居は、いろんな部分と関係しているので
さすがの大工さんも取付には時間がかかっていました。

 
 

 

大工さんが取り付けた鴨居に
自然塗料を塗装する建て主さん。

ご自分で塗装することで工事費を節約できるだけでなく、将来のメンテナンスの練習にもなります。
しかし、この塗装、塗装自体は難しくないのですが、とても根気のいる作業なのです。
建て主さんは、とても頑張ってくれました。

 
 

 

打合せで、現場に建て主さんが来てくださって
お嬢ちゃんが掃除を手伝ってくれました。

子供ながらに、なにか役に立ちたいという気持ちが
伝わてきました。有難いし、可愛いです。

 
 

現場も終盤に入り、とうとう仕上工事です。

現場に左官屋さんが来て、壁の塗り方をその場で見本をつくり、どの程度、鏝を残していくか?建て主さんにも見ていただき決定しました。

あまり鏝を残さないおとなしめの仕上げにしました。

工事の様子はここまでです。
出来上がりの感じは、完成写真をご覧ください。

 
 

お引渡し後の初めての夏。
建て主さんよりメールが来ました。
「今年の夏… ほんとに同じ場所か!? でした。家の中のあのモワッと不快な空気がこんなにも変わるものかと この違い!衝撃的でした。」

庭は変えていないのに、あの同じ庭がこんなに良かったのかと改めて発見。
この家を建てたことで、同じ庭が違う景色になったということでした。
そして、同じ場所に建っているのに、風はこんなに気持ちよく流れるのか?
と、風通しが劇的に変わり、快適に暮らしていただいていることでした。

 
 

設計監理

野口修アーキテクツアトリエ

施  工

有限会社村上建築工房

木造平屋建 延べ面積99.33㎡(30坪)


 
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