鎌ヶ谷の家D

-私だけの平屋Ⅱ-

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快適に暮らしたい

 

築48年の2階建ての住宅を次女のための平家に建て替えた事例です。

私が設計した住宅が掲載されている雑誌をご覧になられ
お電話でお問い合わせをいただき、家づくりが始まりました。

同じ敷地の中に、母家の他にもう一つ祖父母様がお使いになっていた平家が
建っていました。その平家を解体し、そこにお母様の家「鎌ヶ谷の家M」を
約1年前につくり、お母様がすでにお住まいになっています。

今回の「鎌ヶ谷の家D」の建主さんからのご要望は、
母家での寒くて暑かった暮らしを改善して
快適な家にしてほしいというものがメインでした。
それに加え、リビングの大きなサッシは、木製のものにしてほしいということと
風通しの良い家にして欲しい、お母様の家との距離感(物理的、精神的)を考えて欲しい、
小さく篭った場所をつくって欲しい、ビルトインガレージをつくりたい、
今ある井戸を活用したい、ということでした。

当初、既存の井戸を生活水として利用する計画でしたが
水質などの不安(地盤改良が必要になり、六価クロムの発生の心配も原因の一つ)もあって、
水道水を生活水として利用することになりました。
その代わり、その井戸を利用して手押しポンプを設置しようとしたのですが、
手押しにしては深すぎて、利用するにはコストがかかりすぎるということで
断念しました。

建主さんは、お仕事も忙しく、お休みの日は登山をしたりスキーをしたり、
とても行動力のある女性です。
大工さんをはじめ、職人さんたちとも気さくに接し、
職人さんたちの仕事に興味を持って会話をし、
友達のような関係になっていました。
お仕事と登山の合間を調整して、じっくりと家づくりをしてくださいました。

出来上がった住宅はとてもシンプルで、
寛容性のある空間になったと思います。

寝室とリビングを引戸で仕切ったり繋げたりすることもできたのですが、
建主さんは、寝室とリビングを壁でしっかりと仕切ることを選択されました。
このことによってリビングからプライベートの匂いが少し薄まり、
より気兼ねなく来訪者を招きやすくなると同時に、落ち着き感も増したように思います。
一方、寝室は、よりプライバシーが保護される空間になり、
安心感が産み出されたように感じました。

リビングは、大きな一枚の片流れの屋根をのせたような空間になっています。
キッチンに近い部分は天井も高く、大きな窓もあり、広々と開放的なスペースから
軒先き方向に行くほど高さが低くなり、同時に床面積も小さくなり、
壁と本棚、屋根で囲われた小さな落ち着きのある空間へと変化して行きます。
同じ平面の中に、明るく開放的な空間と小さく囲われ落ち着いた空間が同時に存在しています。

程よい距離感をつくるためにお母様の家「鎌ヶ谷の家M」との間に庭を作りました。
山が好きな建主さんのご希望で、ヤマモミジを中心にした庭は
多種多様な樹木が植えられ、見て楽しく、その場に身をおくと自然を感じる空間になっています。
この庭のお陰で、単に家と家との間だった土地が、程よい距離をとりつつ
庭を介して母と娘が行き来できる場所になり、2つの平家が独立しつつ、
一つの家であるかのような関係になったと感じました。
要は、この庭が距離をつくると同時に2つの家をつなげているということです。

途中で配置計画を変えたこともあり、
お会いしてから約3年を要して「鎌ヶ谷の家D」は完成したのでした。
※お会いして設計が始まり、最初にお母様の家「鎌ヶ谷の家M」を
 建てたので、その分、時間がかかっています。

 
 

設計監理

野口修アーキテクツアトリエ

施  工

有限会社田中兄弟工務所

木造平屋建て 延べ面積101.77㎡(30.75坪)

 
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