南から北へ風を通す

「ひらく間」マンションリノベーション

昨日で22周年を迎えた弊所。
22年前も、いまも変わらず
室内の風をどうやって通すか?
を考えています。

最近の設計においても、
そのことが設計の重要な要素となって
空間を決めているな〜と感じています。

成田市でマンションのリノベーションをした時も、
そのことはとても大事なことで、
南の窓から入れた風をどうやって北の窓に流すか?
を考えていました。

この写真は、寝室から寝室の北にある
ウォークインクローゼットを見ているものですが、
寝室に入った風をウォークインクローゼットの北の窓
から抜こうと考えて、
寝室とウォークインクローゼットの間を引き戸にして、
引戸を開け放つことで風が通るようにしています。

寝室はリビングと隣接していて
2枚の引込戸を開け放つと
リビングの南の窓から入った風が寝室に通ります。
寝室に入った風が、
上記のように北側のなどから抜けていくという設計です。

風の流れを通すという、機能的な空間設計をした上で
それを更に効果的にする仕上げ材の検討をしています。
リビングと寝室は漆喰を採用しています。
ウォークインクローゼットは、他人に見せる部分ではないので、
コストを抑えるために調湿性の高い石膏ボードを
仕上げなしで張っています。
このことで南のリビングから北のウォークインクローゼットまで
風の通り道で湿度をコントロールすることができ、
快適な室内空間に近づけることができます。

マンションの場合、
北側の窓は共用廊下に面していることがほとんどで
この成田市のマンションもそうでした。
そうなると、風を通すために北側の窓を開けたくとも
人目が気になり開けることができなくってしまいます。

そこで、この家では
北側の窓にブラインドをつけました。
しかし、普通のブラインドでは、
風で煽られてしまうので、
上下を固定できるブラインドを採用しました。
このことで共用廊下からの視線を止められますし、
風で煽られることもなく、
風を通すことができるようになります。

特にマンションの場合、南と北にしか窓がない
というケースがほとんどですので、
どうやって風を流すか考えて空間づくりをしていくことが
とても大事なことだと思いますので、
検討していただければと思います!

戸建て住宅の場合ですと、
寝室から脱衣室に風を抜かせるという工夫した家が
「鎌ヶ谷の家D」(平家)です。

鎌ヶ谷の家D blog
鎌ヶ谷の家D 設計例




ひらく間」-成田のマンションリノベーションー

場所  :千葉県成田市
改装内容:築16年のマンションフルリノベーション(スケルトンリフォーム)
規模  :75.83㎡(3LDK)
住まい手:女性1人

設計監理:野口修アーキテクツアトリエ
     tel 043-254-9997
施工管理:中野工務店
撮  影:小泉一斉

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