子供部屋

葉山「土間から四季を、呼吸する家」の２階にある子供部屋からの風景。

設計を始めるときに、建主さんから

「子供には、山の緑や夕陽、風、川の流れや川の音という
　感性に影響を与えるようなものごとを感じさせたいので
　子供部屋はそういう意味で一番良い場所につくってください」

というリクエストをいただきました。

それを受けて、子供部屋は
目の前に川があり、山があり、
夕陽も見ることができる（と思われる）場所に
設計しました。
バルコニーに見えるそれは、
洗濯物を干すとか実用的なものではなく、
そこに出て月や星や夕日を見るためのものであるので
できる限り、視線を遮るようなものをなくしています。

また、もう一つ建主さんから

「子供部屋と寝室の間に共通の本棚をつくってください。
　お互いが読んでいる本を交換したり、どんな本を読んでいるのか
　わかることで、親子の関係が近くなるような気がするので」

親子の関係性をカタチ化するようなご要望をいただきました。

子供部屋と寝室の間の床から天井までの大きな本棚は、
大人の本と子供の本が混ざった本棚になっています。

多くの時間は１階のリビングや庭で過ごしているようですが、
２階も単なる “ 寝るスペース ” だけで終わることなく、
影響を与える空間であり続けるとしたら嬉しいなと思います。

撮影　小泉一斉


6月の「住宅勉強会」
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