図ではない

ぼくらの家

現在、基礎工事中の
千葉県「ぼくらの家」。

同時に、構造材を大工さんが
下小屋と言われる作業場で
“ 墨付け ” と “ 手刻み ”
をしています。

その墨付けをするには、
“ 伏図 ” や “ 軸組図 ”
という構造図を見て、
確認しながら行うことになるのですが、
図から現物になる過程で、
現物にする大工さんから質問が上がってきます。

今回も、以下のような質問が
大工さんよりありました。

詳細な説明は割愛しますが、
構造設計者が描いたこの軸組図に
大工さんが、スケッチで質問をしています。

この瞬間から、この軸組図は図ではなくなります。

正確に言えば、
この図(軸組図)を描いた時点から
図ではない(単なる線ではない)が、
大工が現物にするために
質問をした瞬間から、さらに図が現物化し、
これに関わる意匠設計者(私)、構造設計者、大工
においては、目の前で大工が木を刻んでいる状況が
出てきて、リアルな映像になるということです。

こうして、この家のために描かれた図面は、
大工や設計者、ときには建主さんによって
現実の出来上がる前に、
図からリアルな現物に変わっていくのです。
それを経て、現実の現物になっていきます。

それを意識して図を描くことを設計と言いますし、
そうやって図面を見てつくる人を大工と呼びます。

家づくりにとって、今のこの時間がとても大事だな〜と、
いつもつくづく感じています。




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