砕石は必要か?

いろいろ, ノグチのグチ

もうすぐ工事が始まる住宅は、地盤が弱くて

地盤改良が必要になるんですけど、

改良体(主には柱状改良と言って、杭の様な形状のもの)のある部分以外のところ

に、地面を敷き固めるための砕石又は割栗石が必要なのかどうなのか?

を調べていました。

というのも、今回の工事の実施見積で砕石の費用がおよそ10万円掛かっており、

必要無ければ10万円費用が助かるからです。

改良体(柱状改良など)によって、

基礎が支えられている(正しくは、地盤が補強されているということですが)ので、

改良体(柱状改良など)が無い部分に砕石などは必要ないと考えて、

いつもお願いしている構造設計者に聞いたところ、

その場合は、計算上、砕石などは考慮していないということでした。

でも、計算上は必要としてなくても、法的に仕様として砕石などの

設置を求めている可能性があるので、そのことも調べて戴きました。

結果としては、法律でも地盤改良をしたときの改良体(柱状改良など)以外の部分に

砕石などを設置しなければならいという仕様規定はありませんでした。

(※私たちが現時点で調べた結果です。これからもまだ注意深く調べるつもりです)

構造設計者から以下の資料を戴きました。


指針(表紙)

指針(本文・砕石)

この「指針」では、

『敷き込み砂利(砕石のこと)の

効果を取り入れていない(構造的な効果を考えていないという意味だと思う)が、

敷き込み砂利(砕石のこと)を敷設した場合では、構造物の地震時慣性力が

低減されて改良地盤に伝達されることが指摘されている』

とされています。

ただ、この資料では基礎と改良体(柱状改良など)の間にも敷き込み砂利(砕石)が

敷設されていて、この右図からは、その基礎との間の敷き込み砂利(砕石)が

地盤や改良体(柱状改良など)と基礎との縁を切り、地震時慣性力が低減されて

いるのではないかとも読めます。

左図の方は、捨てコンクリートの下に改良体(柱状改良など)が設置され、

改良体(柱状改良など)以外の部分には敷き込み砂利(砕石)は

敷設されていません。

この左図だけで“砕石などを設置しなくてもよい”と判断するのは、

早計だとは思いますが、

これをベースに今後も、もっと調べて行こうと思いました。

もし、おわかりの方がいらっしゃいましたら、是非教えて下さい。

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